ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップした)記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■着々と進む「アマゾン銀行」誕生への布石 (CBINSIGHTS)
アマゾンが新しい金融の形態を模索しているのがよくわかる。その核心は「決済」だ。失敗もしながら実績を積みあげてきたのが記事ではよくわかる。単純に「銀行」という形態で参入してくる以上に既存の銀行にとっては恐ろしいところだが、いよいよ銀行とも当座預金にも似た商品への足掛かりも得ようとし、さらに保険参入も検討しているようだ。
■P・マッカートニー対ネットの父、EU新著作権指令否決の背景 (で平和博氏ブログ)
EUの新著作権指令はリンク税などネットの発展に制約になりかねない部分も含む大きなもの。欧州議会で委員会レベルでは可決されながら本会議では否決された。これでおわりではなく、9月に仕切り直しになる。ウィキはこれが通れば存続が危ういと、イタリア版をブロックし全頁に抗議を掲載した (GIZMODO)。重要な局面なのに日本ではあまり知られていないと思います。
■凶悪犯罪続発!アメリカを蝕む「非モテの過激化」という大問題(現代ビジネス)
米国で多発する凶悪犯罪者は「インセル」と呼ばれるモテない層から生まれているという社会分析記事。モテる層や普通のひとびとを敵視しているという。階層の二極化現象の新たな姿なのだろう。日本は社会現象もしばしば米国を後追ウいするので要注意な現象だ。
■著作権保護期間はホントに70年になる? (ITメディア)
国内で喧々諤々の議論のすえ見送られた著作権保護期間の50年から70年への延長が、あっさりTPP承認作業のなかで欧米の主張どおり70年になってしまった。TPPの悪しき副作用の典型のような話。保護期間長期化でなにが起こるのか。おさらいするのに最適。
今週の4本 アマゾン着々と金融・保険で橋頭保 |
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【編集長のイチオシ】アマゾン銀行/EU新著作権指令/インセル/著作権70年
公開日:
(IT/メディア)
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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