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官庁サイト、次々ダウン 活動家入国拒否に報復?

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ハッカー集団「アノニマス」がサイバー攻撃、犯行声明

公開日: 2016/02/02 (IT/メディア, ソサエティ)

CC BY CC BY /Jane Rahman

ニュースソクラ編集部

 国際的ハッカー集団「アノニマス」によってここ2週間ほど、次々と日本の官庁サイトなどがサイバー攻撃を受けている。一度に大量のデータを送りつけ、サーバーをダウンさせる「DDoS(ディードス)」攻撃と見られる。

 1月31日には、財務省・厚労省・金融庁・衆院のHPが深夜にかけて閲覧しづらい状態になった。現在も(2月2日正午時点)、財務省は未だつながりづらくなっており、「アノニマス」を名乗る人物がサイバー攻撃を行ったと犯行声明を出している。

 「アノニマス」は、昨夏から再開した和歌山県太地町のイルカ漁に反対しており、日本の官庁などへのサイバー攻撃は、昨年11月から続いている。先月22日未明、成田空港の公式HPが攻撃された際、メンバーと見られる人物がTwitter上で「リックを今すぐ解放しろ!」と発信していた。

 「リック」とは、2009年に公開された、米ドキュメンタリー映画「ザ・コーブ」で主役を務めた動物保護活動家「リチャード・オバリー氏」である。「ザ・コーブ」は、和歌山県太地町の捕鯨とイルカ漁を批判的に描いた映画で、同年のオスカー賞も受賞している。

 彼は先月18日から、日本への入国を拒否され、本人が出国を拒否したため、成田空港近くの施設に収容されていた。入国管理局の成田空港支局は「個人情報のため、回答は差し控える」とし、オバリー氏の動静を明らかにしないが、同氏の代理人を務める高野隆弁護士によると、2日現在も収容中。近く入管局は強制退去手続きをとり、国外退去となる公算が大きい。最近の日本官庁などへのアノニマスのサイバー攻撃の続発は、オバリー氏の入国拒否に対する抗議の可能性がある。

 このように日本の施設もハッキング対象としている「アノニマス」は、どういった集団なのだろうか。「アノニマス」という名前は英語で「匿名の、名無しの」といった意味を持つ。米国の匿名掲示板「4chan」から誕生したと言われる。

 2008年に米国の新興宗教団体「サイエントロジー」への大規模な反対キャンペーンを機に知名度を広げた。サイエントロジーが、Youtube上に投稿された同団体に関する動画を、メディアなどに圧力をかけ拡散をさせないようにした。これに対し、アノニマスは、公式HPにDDoS攻撃を仕掛けるなどで、サーバーをダウンさせたのだ。

 その後、2010年に中東で巻き起こった「アラブの春」では、情報規制を行ったチュニジア政府を攻撃。最近では、イスラム過激派組織「イスラム国」にサイバー攻撃を行っている。

 最近、彼らが大きな動きを見せたのは、昨年11月に発生したフランス・パリでの同時多発テロ直後である。4日後の17日、アノニマスはテロを実行した「イスラム国」に大規模な攻撃を仕掛けると宣言した。ツイッター上で「パリ作戦#OpParis」と呼ばれるハッシュタグを用いて宣伝を行う一方、ハッキングによって5500以上のイスラム国関係者のアカウントを停止させた。20日にその数は20万に上った。また、昨年12月28日の英インディペンデント紙によると「我々はイスラム国によるイタリアでのテロ活動を防ぐことに成功した」と発信している。

 「私たちは銃やライフルで戦うことはできないが、彼らのプロパガンダを止めることは、彼らの組織を弱体化させるのに効果的だ」と語っているように、イスラム国に対して一貫して戦う姿勢を崩さないアノニマス。

 昨年11月5日には、白人至上主義を掲げる「KKK(クー・クラックス・クラン)」の支持者1000の名前を公表した。それに先立ち、昨年8月に米国南部ミズーリ州で起こった、白人警官による黒人少年射殺事件。KKKは、警官を非難する人々に「死に至るほどの圧力」をかけると宣言していた。これに対しアノニマスは「覆面をとれ」を合言葉に、「KKK作戦」と称して支持者の公表を実行した。

 アノニマスは、統制された集団ではないと言われる。彼らの象徴となっている髭を生やした男の仮面「ガイ・フォークス」。彼のモデルとなっているのは、16世紀英国で王に反旗を翻した男だ。この仮面は、2011年に米国を中心に始まった「ウォール街を占拠せよ:Occupy Wall street」でも使用され、現在も「体制への抵抗のしるし」として広く知られている。
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