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スバル、初の本格EV トヨタと共同開発

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【クルマが好き】その走りは「スバリスト」の支持を得られるか?

公開日: 2021/05/18 (ビジネス)

スバル公式サイトから スバル公式サイトから

岩城 諒 (経済ジャーナリスト)

 SUBARU(スバル)がトヨタ自動車と共同開発した電気自動車(EV) の名称が「SOLTERRA(ソルテラ)」と決まり、2022年の年央までに日本、米国、カナダ、欧州、中国などで発売されることになった。これまでハイブリッドを含む電動化技術で周回遅れだったスバルは、トヨタと組むことで本格EVを発売し、一気に先頭集団を目指す。

 スバルとして世界で初めて発売する本格EVは、果たして世界のユーザー、とりわけ「スバリスト」(米国ではスービー)と呼ばれる熱心なスバルファンに支持されるだろうか。

 ソルテラはトヨタが4月の中国・上海モーターショーで初公開した新型EV「TOYOTA bZ4X(トヨタ ビーズィーフォーエックス)」と基本的に同じプラットフォームを使っている。

 スバルは「両社が知見を持ち寄り、全く新しいEV専用プラットフォームを作り上げる中で、従来からスバルが目指してきた高い衝突安全性や優れた操縦安定性をEVでも実現すべく、トヨタとともに開発に取り組んできた」とコメントしている。

 トヨタもbZ4Xを日本と中国で生産し、22年年央までに世界で発売すると発表している。トヨタ・スバルの共同開発の本格EVは、兄弟車として同時期にデビューすることになる。

 両社の共同開発車は、スポーツカー「トヨタ86」と「スバルBRZ」に続くビッグプロジェクトで、もちろんEVでは初めてとなる。

 bZ4Xとソルテラは、世界でも売れ筋のCセグメント(全長約4.2m~4.6m程度)のSUVだ。パワートレインはスバルのSUVらしく、前後のモーターで4輪を駆動するAWD(全輪駆動)となる。スバルのアイデンティティーだった水平対向エンジンが消え、モーター駆動となっても、低重心で左右対称レイアウトの「シンメトリカルAWD」である点は変わらないだろう。

 これまでスバルは水平対向エンジンとシンメトリカルAWDレイアウトからくる「走り」の良さでユーザーの支持を得てきた。EVとなっても、スバルらしい走りを維持できるかどうか。

 恐らくスバルは電動モーターを使い、4輪の最適制御でライバルと走りの違いをアピールすることだろう。ファンの関心はそこにある。

 CセグメントもしくはDセグメント(全長約4.5m~4.8m程度)のEV版SUVとしては、ライバルの日産も世界戦略のニューモデル「アリア」を今年の年央に発売する予定だ。

 トヨタ、スバルとも新型EVの詳細なデータを発表していないが、両社の新型EVは米テスラの量産車「モデル3」と日産アリアを最大のライバルとして意識しているのは間違いない。

 テスラは電池の容量を公表していないが、航続距離はモデル3が最長580キロ(WLTPモード)。モデル3はSUVではないが、スバルが得意とするAWDモデルもあり、世界で最も売れている量産EVだ。

 日産アリアにもFF(前輪駆動)のほか、AWDモデルがある。アリアのリチウムイオンバッテリー容量は65kWhと90kWhの二つがある。航続距離(WLTCモード)は90kWhのFFで610キロ、90kWhのAWDで580キロとなっている。

 後発のトヨタ・スバルとしては、先行するテスラのモデル3や日産アリアと航続距離で肩を並べなくては、世界戦略の商品として成り立たないだろう。ホンダとマツダは自社のEVにいずれも35.5Kwhと容量の少ないバッテリーを積み、航続距離を200キロ台後半にとどめているが、トヨタ・スバルはこの「近距離ドライブ専用」の路線とは一線を画すに違いない。

 トヨタはbZ4Xについて「電動化を得意とするトヨタと、すぐれたAWD技術を持つスバルが互いに強みを持ち寄った」と説明している。「回生エネルギーの活用に加え、ソーラー充電システムを採用。停車中も充電を行うことで、冬場などでも不便を感じさせない航続距離を確保する」という。

 ルーフなどに太陽光パネルを置き、晴天時に発電するソーラーシステムは、トヨタがハイブリッドカー「プリウス」の車内換気に使ったことがあるが、走行に用いる本格的な車載電源としては実用化に至っていない。実現すれば、テスラにもない先進技術として他メーカーのEVをリードする可能性がある。

 満を持して登場するトヨタ・スバルの共同開発EVの完成度は高いに違いない。とは言え、世界では「メルセデス・ベンツEQA」など本格EVのライバルが次々と登場している。

  スバルの場合、主力の北米市場でソルテラの「走り」がどう評価されるか。今後のスバルの電動化を占う意味で注目の1台となるに違いない。
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