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スズキのエンジン積んだ英国製「軽スポーツカー」が再上陸

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【クルマが好き】ケーターハムが「史上最軽量」と豪語するも500万円もする

公開日: 2021/10/06 (ビジネス)

【クルマが好き】ケーターハムが「史上最軽量」と豪語するも500万円もする

岩城 諒 (経済ジャーナリスト)

 英国伝統のスポーツカー「ケーターハムセブン」にスズキ製660cc3気筒ターボエンジンを載せた軽自動車が「SEVEN(セブン)170」として再び日本に登場した。

 本国の英国でケーターハムが2021年9月23日、「同社史上最軽量の量産車」としてセブン170を発表。日本国内でケーターハムを扱うケーターハムカーズ・ジャパンがセブン170の販売を開始した。「史上最軽量のセブン」とは一体どんなクルマなのか。

 ケーターハムセブンは、英国の名門スポーツカーメーカー、ロータス創始者の故コーリン・チャップマンが開発した名車「スーパーセブン」がルーツだ。ケーターハムはスーパーセブンの製造権を1973年にロータスから取得し、現在は後継モデルを「ケーターハムセブン」として開発・生産している。

 ケーターハムはこれまでフォード製4気筒エンジンなどをセブンに採用してきたが、2014年に欧州で主流のダウンサイジングや排ガス規制に対応するため、スズキの660cc3気筒ターボエンジンを「ケーターハムセブン130」や「ケーターハムセブン160」などに初めて採用した。

 このスズキのエンジンは、かつてカプチーノやジムニーに搭載したK6A型で、最高出力は日本仕様の64PSからケーターハムのチューニングで80PSにパワーアップしていた。5速マニュアルミッションは商用車スズキエブリィからの流用で、話題を呼んだ。

 この2014年デビューの「セブン130」は日本の軽自動車の規格(排気量660CC以下、全幅1480ミリ以下など)に合わせ、初の「軽セブン」として輸入された。しかし、後継のセブン160が2018年に生産終了となり、日本では系列ディーラーの在庫販売のみとなっていた。

 その後継モデルが今回発表の「セブン170」というわけだ。ケーターハムによると、スズキ製ターボエンジンは従来の80PSから85PSへパワーアップ。最大トルクも10.6kgf/mから11.8kgf/mに向上した。車両重量は490キロから440キロと大幅に軽量化している。

 ただし、0→100キロ加速は6.9秒で先代と変わらず。最高速度は先代の160キロを上回る168キロだという。

 筆者は軽仕様のセブンには乗ったことがないが、フォード製のエンジンを積むケーターハムセブンなら何度か箱根周辺でドライブしたことがある。まるで公道でフォーミュラカーを走らせているような感覚で、ハコ型のスポーツカーとは異次元の楽しさだった。

 エンジンは旧式のOHV(オーバー・ヘッド・バルブ)にもかかわらず、エンジンの吹き上がりは鋭く、地を這うようなドライビングポジション、小径の鋭いステアリングとともに、セブンが「4輪のモーターサイクル」であることを実感した。

 一般に本家のロータスは「エンジン屋ではなくシャシー屋」と言われている。現在のロータスはトヨタやメルセデスなどからエンジンの供給を受けている。ロータスにとって重要なのはエンジンではなく、シャシー性能、つまりハンドリングで、そのドライビングの面白さがロータスの真骨頂というわけだ。

 ケーターハムはセブンでまさにその精神を実現していると思う。本家ロータスもそうだが、スポーツカーの醍醐味は軽量コンパクトなライトウェイトスポーツカーにあると考えている。

 その点、スズキの軽のエンジンとトランスミッションを駆使した軽のセブンは創始者コーリン・チャップマンの遺志に基づいているとも言えるだろう。日本国内でスズキ製エンジンの軽セブンに乗るのは税制上のメリットだけでなく、部品供給やメインテナンスの点でも安心できる。

 気になるのは新型セブン170の車両本体価格が539万円からとなり、先代のセブン130が登場した当時の349万円に比べると、ずい分と高価になったことだ。500万円台で英国製軽スポーツカーに乗る意義が皆無とは言わないが、300万円台との差をどう理解すべきか。

 ケーターハムには車両の軽量化だけでなく、価格の軽量化も実現してほしかった。
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