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「隼」13年ぶりフルモデルチェンジ、どこが一番変わったか

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【クルマが好き】スズキ 世界最高峰「究極のスポーツバイク」、3代目ハヤブサ発売

公開日: 2021/02/19 (ビジネス)

CC BY-SA スズキ「Hayabusa(隼=ハヤブサ)」(2019年、手前)=CC BY-SA /RL GNZLZ

岩城 諒 (経済ジャーナリスト)

 スズキがフラッグシップの大型バイク「Hayabusa(隼=ハヤブサ)」を13年ぶりにフルモデルチェンジした。2021年2月末から欧州で発売し、順次北米や日本など全世界で販売するという。

 ハヤブサは初代が1999年に誕生したスズキのスーパースポーツバイクで、今回が3代目となる。

 最高時速が「世界最速」の300キロに届く高性能バイクで、スズキはもちろん、日本が世界に誇るモデルだ。クルマで言えば、ホンダNSXや日産GT-Rのようなスーパーカーに匹敵する存在と言えばよいだろうか。

 ハヤブサの存在感は圧倒的だ。街中や高速道路でハヤブサを見かけた瞬間、筆者は「ああ、ハヤブサだ」とわかる。それを操るライダーに対しても尊敬の念を抱く。これだけの高性能スポーツバイクを乗りこなせるライダーは限られるからだ。

 スズキは新型ハヤブサについて「初代から続く開発コンセプト『Ultimate Sport(究極のスポーツバイク)』のもと、高い空力特性を持つ独特のデザインや優れた走行性能をさらに進化させた」という。

 ハヤブサはカウル(風防)に「隼」の漢字を描いている。漢字を車体に貼ってカッコよく見えるクルマやバイクは、現在の日本でこのバイクの他にないだろう。この「隼」のロゴも3代目は新しくなっている。

 「隼」の名を冠した名機は過去にもあった。SUBARU(スバル)の前身である戦前の中島飛行機が誇った日本を代表する名戦闘機の名前も「隼」だった。上空から急降下して獲物を狙う猛禽類の隼のイメージは、戦闘機にもバイクにも当てはまる。

 新型ハヤブサは排気量1340ccの直列4気筒エンジンで、最高出力は140KW(190PS)、最大トルクは150Nm。装備重量は264キロだ。

 排気量は2代目と同じだが、先代の145KW(197PS)、155Nmと比べ、新型はわずかにパワーダウンとなった。しかし、時速0→100キロ加速は2代目の3.4秒に対し、新型は3.2秒と向上しているという。これはパワーとトルクの絶対的な数値ではなく、トルクバンドの見直しなどトータルバランスの成せる技だろう。

 この点について、スズキは「低中速の常用域の出力を改善した。最高出力の低下を感じることなく、非常に乗りやすいバイクに仕上げた」と説明している。

 スズキは新型ハヤブサを開発したスタッフのインタビュー動画を世界に向け公開した。そこには多数のエンジニアやデザイナー、テストライダーらが登場する。

 ハヤブサを担当した開発エンジニアによると、新型の開発に当たっては6気筒やターボなど数多くのエンジンを比較検討した。排気量の見直しも行ったという。そして結果的に、2代目と同じ直列4気筒の同排気量エンジンに決まった。「トライ&エラーの結果、2代目の基本レイアウトに勝るものがなかった。一番バランスがとれていると判断した」という。

 基本設計は同じでも細部は異なる。「すべての部品を見直した。ピストンやコンロッドを見直し、クランクシャフトはそのままだが、加工を変えた。何回もテストを重ねることで、性能と耐久性の向上につながった」という。

 細かいレイアウトの見直しも行っている。新型のハヤブサは2代目と比べてハンドルを12ミリ、ライダー側に近づけている。これは「ハンドルを手前に引くことで、ハンドリングの自由度が増し、操縦安定性も向上する」のだという。

 サスペンションなどのセッティングを行ったテストライダーは「新型ハヤブサでワインディングロードを走り込めば、非常に楽しい。そんな味付けに仕上げている。自信を持ってセッティングできたと思う」と胸を張る。

 ハヤブサは世界中にオーナーズクラブがあり、歴代のハヤブサファミリーを所有するライダーも多い。街乗りからツーリング、本格的なサーキット走行まで、ライダーの好みや技量に応じて世界最高峰の走りを楽しむことができるからだろう。

 ある開発エンジニアは、そんなライダーに向け「性能はもちろん、品質、耐久性とも作り上げたので、できれば長く乗ってほしい。10万キロ、20万キロ、何なら50万キロ乗ってほしい」と呼び掛けている。

 開発エンジニアやテストライダーの熱い思いがここまで伝わるバイクも珍しい。バイクに関心がない人たちにも、日本にこんな高性能バイクが存在することをぜひ知ってほしい。
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