ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長がの土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋)
■焦点:みずほが2周遅れの危機、システム関連で巨額減損損失(ロイター)
みずほフィナンシャルグループ(FG)が6800億円の損失を計上した。来期以降のV字回復を狙った措置とみずほFG社長は説明する。その点は「みずほ、「6800億円」巨額損失でも前向きのなぜ」(東洋経済)に詳しいが、他のメガバンクとの体力格差は大きすぎる。みずほは中国向け融資が他のメガより相対的に大きいともされ、巨額借り入れのフトバンクとの関係も深い。みずほは邦銀の問題児となりかけている。
■「ファーウェイ排除」の火の粉を浴びるソフトバンク (JBPRESS)
米国がファーウェイを排除する根拠法といえる「国防権限法」の適用範囲の広さを指摘した記事。半導体で右に出る人はいない湯之上氏の分析だ。ソフトバンクG傘下のアームのビジネスにまで影響する可能性があるという。ファーウェイ問題に関しては「焦点:ファーウェイを結ぶ点と線、米当局「潜航捜査」の舞台裏」(ロイター)も参考に。
■100円ショップの限界。なぜ業界2位セリアの成長は止まったのか? (MAG2NEWS)
女性の支持が高く、セリアパトロールと称して良い商品をSNSに紹介する「常連」まで生まれた100円ショップのセリアの株価が半値まで急落している。既存店売り上げの前年割れに加え、人件費増加で利益が伸び悩んでいるためだ。小売りにちょっとでも関心があるひとなら必読の記事だ。ニトリを分析したの「都市 部の無印を圧倒、ニトリはこのまま順風満帆か?」(ITメディア)にもセリアのことを触れている。
■「Momo自殺チャレンジ」騒動で抗議殺到 勝手に画像を使われた日本人造型師の困惑 (BuzzFeed)
子供たちを自殺に追い込むゲームとしてSNSで話題になった「Momoチャレンジ」は、そうしたゲームそのものが存在しなかった。ネット上での都市伝説が生まれた事情は知っておきたいところ。また、それに巻き込まれた無関係の日本人がいたことも記事は伝えている。騒動の背景が知りたければ「自殺勧める『MOMOチャレンジ』、あの顔の作者は「廃棄済み」と発言。迷信はネットで拡散する時代」(engadget)も参考に。
2周遅れのみずほFG 絶対絶命の6800億円損失を計上【今週の4本】 |
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【編集長のイチオシ】みずほ/ファーウェイ排除の国家権限法とは/セリアの限界/MOMO
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(ビジネス)
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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