ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップした)記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■グアンタナモ湾収容キャンプから駐韓米国大使に(ハフポスト)
米軍内で中国警戒派が台頭し力をつけていることがわかりやすい。キーパーソンとして取り上げているのが太平洋軍司令官から駐韓国大使になったハリス氏。日本人の母を持つ知日派だ。グアンタナモの捕虜拷問に絡んでいた点は見逃せない。記事は米軍が環太平洋合同演習(リムパック)2018から中国を追い出したこともさらりと触れている。米朝が米中関係を強く反映している点が理解しやすい内容だ。
記事はこうした米軍の動きに批判的だが、動きとして踏まえなければならない事実だろう。
■森金融庁が討つ「島根銀の法皇」(ファクタオンライン)
金融庁は島根銀に対して収益改善の業務改善命令を出す方針(朝日記事)だという。OBが法王化していた実態などからガバナンス改革を求めることになりそうだが、福島銀への業務改善命令、スルガ銀のずさん融資(不正融資)の件も含め森金融庁が後手に回った感は否めない。収益回復を「命令」するのも妙な話だ。一部にくすぶっていた森長官の続投は消えたが、金融界は地銀に限らず問題含み。なかなかいばらの道となりそうだ。
■骨太に社会保障抑制目標なし (ロイター)
トランプの減税大盤振る舞い、イタリア、スペインで財政膨張派が次々に政権をとった。自民党政権もさらにその方向へ舵を切っていこうとしている。政府内のせめぎあいを構造としてよくとらえている。
■ニュージーランド 首相だけど、産休とります! (NHK)
アーダーン首相は6週間の産休を取ると公表した。首相の産休は世界で初めて。支持率は上がったそうだ。女性首相は家庭は持てないと考えていたそうだが、いまは首相でも産休がとれることを証明すると意気込んでいるという。進んでいる。
今週の4本 知日派ハリス司令官が駐韓大使に抜擢されたわけ |
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米空母
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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