ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■アメリカの先行く中国の量子科学 。「ステルス」は丸裸、兵器新調は無意味に (ビジネスインサイダー)
量子科学がいかに世界を変えるか。そこでいかに中国が先行しているかを伝えている。戦争のスタイルさえ変えてしまう革新であることがわかる。本当に中国が先行しているのかは、定かではないが。筆者は共同通信の元国際記者。
■楽天の携帯参入、通信インフラ整備 の難航で正念場に (日経ビジネス)
楽天の10月からの携帯参入が間に合わないのではという㋆末の記事。記事の直前に三木谷会長は「順調」と説明し、一昨日は部分的に10月に開始すると発表したが、どのように部分的に始めるかは表明しなかった。その疑問点などは、関係者が右往左往(石川温)に詳しい。携帯への新規参入とはいまの時期にどんなことになるのか、通信の仕組みを知る上でも格好の記事だ。
■かんぽ・ゆうちょ不正販売を生んだ、日本郵政の知られざる「闇 」(現代ビジネス)
ゆうちょ銀行の社外取締役を2014年6月から務めている元日経記者が 今回のかんぽ・ゆうちょ不正問題を論じた。問題の背景には、「政治の度重なる介入によって、トップ経営陣の 首が短期間にコロコロ挿げ替えられてきたこと」と指摘する。 社内には、データを都合よく駆使する“官僚”がおり、 経営トップに「大した問題は起きていない。全体としては良くなっ ている」と信じ込ませていたと推察する。郵政を論じるうえでは必読。
■上野千鶴子さんの祝辞の狙い、今考えてみた 社会にノイズをたてる意味(共同通信)
子供を仕事場に連れて行って林真理子さんらからバッシングを1980年代に受けたアグネスチャンを救ったのは、フェミニストで東大教授でもあった上野千鶴子さんだった。いまは東大名誉教授で、入学式の祝辞では東大にも男女差別が残ること、努力して東大に入ったのかしれないが、その努力すらできない環境に生まれた人もいると説いた。社会にノイズを立てるという記事の副題に強いメッセージがある。愛知での表現の不自由展の中止を思い出した。上野氏の祝辞はこちら。
世界のすべてを変えてしまう「量子科学」で中国が先行 |
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【編集長のイチオシ】量子科学/楽天/日本郵政/上野千鶴子
CNNから
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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