ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)=見出しをクリックするとその記事に飛びます
■韓国、IPEFの次は「チップ4」同盟…政府「決して中国疎外でない」(中央日報)
昨年10月に米国が唱えていたとはいえ、唐突感が強いIPEFだが、訪日中に発足を打ち上げる。8か国が参加表明だが、インド、インドネシアはいまのところ拒否。バイデン政権の嫌中感の強い国内向けの政治ショーの側面もあるだろう。韓国メディアの中央日報は米国が考えるIPEFの中心は半導体のサプライチェーン作りだという。そのうえで、米国が3月に日米韓台の4か国・地域で半導体の経済安保を話しあう「チップ4」を打診しているという。だが、サムソンは中国売り上げ依存が大きい。米国の思惑どおりゆくのだろうか。
■焦点:永世中立スイスがNATO接近、ウクライナ危機で揺らぐ国是(ロイター)
中立によって2度の大戦に巻き込まれずに済んだスイスが、安全保障を見直す報告書を年内にまとめるという。NATO加盟までは打ち出しそうにないが、NATOとの軍事演習や武器調達など緊密化が進み、中立の中身が変わりそう。外交戦略としては日本にも学ぶべき点があるのでは。
■臨調と30年、政治学者の功罪 「改革」はついえるのか【政界Web】(時事)
民間の令和臨調の推進役である政治学者、佐々木元東大学長へのインタビュー。小選挙区制や首相権限の強化を提唱し、いまの政治混迷の「戦犯」のひとりといえなくもない。だが、そんな状況に耐えられず民間臨調で「遺言」を残そうとしているよう。老政治学者の悔恨から何を感じ取るべきか。
■PTAを「魔界」「義務」「苦行」から解放し、再び「民主主義の学校」にするために (論座)
専修大学の政治学の岡田教授がPTA会長になった体験記を『政治学者、PTA会長になる』(毎日新聞出版)にまとめた。記事は本をベースに岡田さんにインタビューしたもの。リベラルな岡田さんが「民主主義の学校」であるPTAの前例踏襲主義に悪戦苦闘する姿は、いまの日本の病巣を映しているようにもみえる。
IPEFの本質は半導体、日米韓台「チップ4」は動くのか |
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【編集長のイチオシ】IPEF/スイスの中立揺らぐ/佐々木元東大学長/PTA
バイデン大統領=Reuters
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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