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手の震え止まらず、限界だった川合北電前社長

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最弱電力会社にすける業界将来図(中)

公開日: 2014/10/31 (ビジネス)

川合前社長(共同通信社) 川合前社長(共同通信社)

棚橋 啓 (ジャーナリスト)


 「自分が社長を続けることは業務執行に支障をきたす」9月25日、北海道電力の取締役会を欠席した社長の川合克彦(62)は体調不良を理由にこんな言葉で辞意を伝えた。
 同日付で取締役相談役に退いた川合に代わり、社長に就任したのは3人居た副社長のうち末席だった真弓明彦(60)。「工務部長などを務めた地味なキャリアで地元経済界でも知名度が低い」(全国紙デスク)との評判。同日午後の記者会見で真弓は川合本人から後継指名を受けたと明言する一方、川合の病状については「日常生活には支障が出ておらず(相談役として)職場にほどなく復帰してもらえると思う」と説明した。
 しかし、会見に出席して真弓の説明を真に受けた記者はおそらく1人もいなかったに違いない。北電が昨年9月に続く再値上げの意向を表明した7月末から2カ月近くの間、川合の異変は誰の目にも明らかだったからだ。
 7月31日、経産省資源エネルギー庁長官の上田隆之に再値上げの認可申請書を手渡した際、手の震えが止まらない川合の姿が居合わせた関係者の間で話題になった。その1週間後、経産省の電気料金審査専門小委員会で「(泊原発が再稼働するまで)お客さまには我慢していただきたい」と説明した時も右手が震え、資料をめくるのもままならない様子だった。社内では「難病とされる神経変性疾患の1つ」と噂され「会社の存続が危ぶまれる状況が重なってストレスが高じ、病気の進行を早めたのでは」との見方が広がっている。
 川合が社長に就任したのは12年3月。前任社長(現会長)の佐藤佳孝(64)が泊原発3号機のプルサーマル計画を巡る「やらせ問題」で社内調査結果を元に疑惑を否定したにもかかわらず、直後にやらせが発覚。不信感を募らせた道議会の参考人招致に佐藤が当初応じなかったことから批判や追及がエスカレートし、事実上の引責辞任を余儀なくされた後を受けてのトップ人事だった。
 北電社内では「原発依存度高い(2010年度で総電源の44%)のは国の指導に従ったから」と福島第1原子力発電所事故後の経営悪化については被害者意識が強く、経産省などが求める社員の賞与ゼロや役員報酬の削減について反発する声が多かった。「リーダーシップの欠如で社内外の板挟みになり、神経をすり減らしたことが川合さんの辞任の真相」と地元関係者は解説する。
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