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衝撃! 米委員会報告 タカタの隠蔽体質が死者を増やした!

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米上院委員会が公表したタカタのエアバッグ事故報告は、問題に目をつぶり死者を増やした経過がくっきり 

公開日: 2015/06/23 (ワールド, ビジネス)

Reuters Reuters

ニュースソクラ編集部

米上院商業科学運輸委員会が米国時間22日、タカタのエアバッグ問題に関する報告書を公表しました。"Danger Behind the Wheel"
同報告書から読み取れる、問題の経緯をまとめました。

2001年
タカタのメキシコ・モンクロバ工場の技術者が、エアバッグのインフレーター(エアバッグを膨らませるためのガスを発生させる装置)に錆びや不適切な溶接を発見。

2002年
モンクロバ工場で製造されるインフレーターで10万個あたり60~80個に不具合があることが判明。これは、タカタの安全基準を超えていました。

2003年
報告されている限り初の事故は、スイスでのBMWエアバッグが破裂でした。タカタはインフレーター製造時のガス発生剤の過剰搭載が原因とし、例外的な事例だと発表しました。

2004年
米アラバマ州でホンダ車のエアバッグが破裂。タカタは再び例外的な事例と発表しました。しかし、タカタの元従業員によれば、事故後、エアバッグ50個を使って非公式に試験を行ったところ、2個のインフレーターが破損。タカタの技術者はリコールに向けて修理案を作成していましたが、タカタ幹部は検査結果の破棄を命じたといいます。タカタは委員会の質問に対し、そのような試験は行っていないと回答しています。

2006年
3月、モンクロバ工場で爆発事故(原因に関する公式説明無し)。元従業員によれば、事故後、損害の埋め合わせのために厳しいノルマが課され、製品の品質低下につながったといいます。米ワシントン州のモーゼス・レイク工場の元従業員も、ノルマの厳しさを指摘しています。

2007年
2~3月、ホンダ車でタカタ製エアバッグの破裂事故が3件発生。タカタはインフレーター製造時の高湿度が原因としましたが、正確な原因は解明できませんでした。

2008年
10月、前年の事故を受け、タカタはホンダにリコールを依頼。翌月、米国で3940台がリコール対象になりました。

2009年
5月、米オクラホマ州で運転席側のタカタ製エアバッグが破裂、飛び出した金属片が運転者女性の頚動脈を切断。タカタ製エアバッグによる初の死亡事故が発生します。
タカタはインフレーターの検査方法に不備があったとして、ホンダにリコール対象の拡大を依頼。6月、全米で約44万台がリコール対象に追加されました。
12月、米バージニア州で2件目の死亡事故が発生。事故車両は2008年11月にリコール対象となっていたものでした。
また、今回の報告書によれば、2009年から2011年までの2年間、製品の安全性に関する調査が財務上の理由から一時停止していたということを示唆するタカタ幹部のメールがありました。タカタはこれに対し、調査は安全性に関するものではないと反論しています。

2010年
2月、ホンダは3回目のリコールを発表。米国で37万9000台がリコール対象になりました。
5月、NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)はホンダの対応には問題はなかったと発表。

2011年
3月、タカタ幹部がモンクロバ工場とモーゼス・レイク工場での監査を早めるよう指示。
また同月、モンクロバ工場の監督官と、タカタの品質管理技術者がEメールをやりとりしており、リコールの原因となったインフレーターのほとんどが、モンクロバ工場で製造されたものであることへの懸念が示されています。
4月、モンクロバ工場でインフレーター内にガムが見つかりました。
同月、ホンダはリコール対象をさらに拡大、以後2012年までに計16回、リコール対象の拡大を行います。

2012年
モンクロバ工場でインフレーターに誤った部品が使用され、35万台のリコールにつながりました。タカタは異なる部品が近くに置かれていたことが原因と説明しました。

2013年
2~3月、タカタは助手席側のエアバッグについて、製造上の不具合を発見。ホンダは全米で56万1422台をリコールしました。さらに、トヨタ、マツダ、BMWなどもリコールを発表します。
9月、米カリフォルニアで運転席側のエアバッグが破裂、運転者が死亡(死亡事故3件目)。

2014年
6月、タカタはガス発生剤が最大3ヶ月間、高湿度の場所に保存されていた可能性があるとして、各社にリコール対象の拡大を依頼しました。NHTSAはエアバッグ破裂に関して公式に調査を開始しました。
7月、マレーシアで死亡事故(同年11月にタカタ製エアバッグによるものと判明)
8月、米ノースカロライナ州で運転席側のエアバッグが破裂
9月、米フロリダ州で死亡事故
10月、NHSTAは自動車製造各社に対し、リコールの徹底を指示。タカタに対してはエアバッグの不具合について報告するよう命じました。
11月、米上院商業科学運輸委員会が、タカタのエアバッグに関する公聴会を開催。
12月、NHSTAから全米へのリコール拡大指示に対し、タカタはその必要はないと回答。

2015年
1月、米テキサス州で死亡事故
2月、NHSTAはタカタが命令に応じないのに対し、1日あたり1万4000ドルの罰金支払を要求。また、タカタに対してさらに徹底した調査を行うと発表しました。
3月、ホンダが全米でのリコールを発表
4月、米ルイジアナ州で死亡事故(6月にタカタ製エアバッグが原因と判明)
6月、米カリフォルニア州で死亡事故。
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