ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■韓国は軍内部の反日感情を沈め、日本に謝罪することはできるのか(JBpress)
防衛省はレーダー照射の証拠としてP1哨戒機のビデオを公開したが、韓国側は証拠にならないと否定した。公開は安倍首相の指示だというが、韓国側は非を認めずうやむやになりかねない。記事は軍事評論家の小川さんが執筆、中国とレーザー照射でもめた後、2014年に照射はしないとの申し合わせが西太平洋海軍シンポジウムであったとし、事実なら韓国防衛相の辞任に値すると指摘している。一方、田母神元航空幕僚長はレーダー照射などよくあることだとツィートし、話題になった。それをまとめたのがレーダー照射「大騒ぎするな」 元空自トップSNSの波紋 (共同)の記事。ソクラの常連ライター、軍事ジャーナリストの田岡氏も弾を込めていないライフルの照準器を向けたようなもので、過去には何度でもあったことと指摘する。韓国軍もレーダー照射は悪いこととの前提でなかったと反論しているのだがさて。
■【検証】 ブレグジットに2度目の国民投票案 実施条件は? 選択肢は?(BBC)
混迷を深めるブレグジット。議会が決められないなら、国民投票でというブレア首相の主張は説得力があるが、果たして可能なのか。手続きと手法などとそのための離脱期限の延長はありえるのかなどを検証している。投票時の選択肢は、残留、メイ首相案、協定なしの離脱(強行離脱)の三択となる可能性が高いが、過半数をとれなくとも投票が一番多いものが選ばれるのだろうか。国民投票のやり方をめぐって国民投票法を決める議会がまとまらない可能性が高い。
■コラム:2019年経済展望、何でもありの「ブラックスワン」 (ロイター)
市場が大混乱するような可能性は低いが起これば影響が大の「ブラックスワン」を列挙している。凶を予測して心の準備を怠らなければ百戦危うからずというべきか。野村はもっともありそうもないこととして「ポピュリズムの終焉」あげている。
■AIと5G技術で、中国はなぜ米国を追い抜けたか (JBpress)
中国AI開発の父と言われる李氏の主張を紹介する。中国が米国に勝っているのは、スパイや模倣ではもはやないというのが李氏の考え。李氏の講演などのURLも紹介しており、中国の研究者たちの考え方を知るのによい記事だろう。
今週の4本 レーダー照射は大臣辞任級、それともよくあること |
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【編集長のイチオシ】日韓/英国民投票/ブラックスワン/米中技術競争
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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