• tw
  • mail

カテゴリー

 ニュースカテゴリー

  • TOP
  • 独自記事
  • コロナ
  • 統一教会
  • 政治
  • ワールド
  • マーケット
  • ビジネス
  • IT/メディア
  • ソサエティ
  • 気象/科学
  • スポーツ/芸術
  • ニュース一覧

【経済着眼】アベノミクス成否のカギは 

あとで読む

2%のインフレ目標達成は不透明。かぎ握る賃上げ、あと2年は続かないと 吉川雅幸

公開日: 2014/12/03 (マーケット)

2%のインフレ目標達成は不透明。かぎ握る賃上げ、あと2年は続かないと 吉川雅幸

吉川 雅幸 (メリルリンチ日本証券チーフエコノミスト)

 日銀政策委員からも、いったん1%台半ばまで上昇していた消費者物価指数(CPI、生鮮品を除く)上昇率が1%割れとなりそれが長引くとの発言がでている。そんな状況に表れているように、日銀が2%としているインフレ目標を達成できるかどうか、不透明感が漂っている。鍵を握るのは、賃金の動向と考えている。
 足元の賃金動向をみてみよう。ベアの適用がほぼ完了した6月以降は所定内賃金の伸びはプラスに定着し、雇用者所得(一人当たり現金給与の伸び+雇用の伸び)は前年比2.5%を上回る伸びが続いている。しかも、基本給、フルタイマーの伸びは拡大傾向にあり、所得の改善が持続可能なものに変わってきた。賃金動向はかなりしっかりしているといえる。
 だが、2%のインフレ目標達成にはまだ十分とはいえない。10月31日公表の展望レポートによると、日銀は2015年度のコア物価(消費者物価の生鮮食品を除く総合、消費税の影響を除く)を前年比プラス1.7%と想定している。実現するには、2015年4-6月あたりからインフレ率が加速し始め、年後半には1.5-1.8%程度まで上昇することが必要になる。
 当社のマクロモデルによると、時間あたり賃金は7-9ヶ月程度のタイムラグをもってコアコア消費者物価(食品に加えエネルギー価格も除く)に影響し、1%の時間あたり賃金の継続的な上昇がコアコア物価を0.4%程度押し上げる関係がみてとれる。
 現状1%前後で推移しているインフレ率が目標の2%に近づき、安定するためには時間当たり賃金上昇率が少なくとも2.5-3.0%程度に高まる必要がある。これはなかなか簡単ではない「目標」である。おそらく2015年だけでは難しく、最終的には2016年までかかるとみられるが、景気回復、アベノミクスの成功にとって、2015年の賃上げは不可欠な第一歩と言えるだろう。
続報リクエストマイリストに追加

以下の記事がお勧めです

  • LGBT 国際政治の舞台でも対立

  • 中国国務院人事、改革派一掃か

  • 気球で延期の国務長官の訪中、習氏の訪露阻止で早期実現か

  • 朝日、毎日、東京、日経 同性婚差別発言に政権の姿勢問う

Tweet
LINEで送る

メニュー

    文字サイズ:

  • 小
  • 中
  • 大
ソクラとは 編集長プロフィール 利用案内 著作権について FAQ 利用規約 プライバシーポリシー 特定商取引法に基づく表示 メーキングソクラ お問い合わせ お知らせ一覧 コラムニストプロフィール

    文字サイズ:

  • 小
  • 中
  • 大
  • 一覧表示を切替
  • ソクラとは
  • 編集長プロフィール
  • 利用案内
  • 著作権について
  • メーキングソクラ
  • お知らせ一覧
  • FAQ
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー
  • 特定商取引法に基づく表示
  • お問い合わせ
  • コラムニストプロフィール

Copyright © News Socra, Ltd. All rights reserved