ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長がの土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■「ユナイテッドアローズのZOZO離れに何を見る」 (商業界)
ファッションビジネスのコンサルトとして有名な小島健輔氏がZOZOの八方ふさがりぶりを論証している。ZOZOの前澤社長は7日にツィッター断筆宣言で話題提供型で自ら広告塔を務めてきた方針を大きく軌道修正した。昨年8月に4800円台だった株価は1700円前後といまや3分の1にまで落ちた。ツィッター断筆宣言で株価はいったん持ち直したが、上向いたとは到底いえない状況だ。共存共栄のはずだったアパレル業界と利益相反が起こり始めているのだから、ビジネスモデルが崩れてしまったというほかはない。「アパレルメーカー突然の「ZOZO離れ」を騒ぎ立ててはいけない」(現代ビジネス)と過剰反応を戒める論考もあるが、楽観はできない。「夫婦」のようにふるまい始めた剛力とのゴシップが再び露出し始めるようなら、赤信号は点滅から点灯し続けた状態に変わるだろう。
■ソフトバンクが出資したスタートアップが、“宅配ロボット”をもっと身近にする (Wired)
ソフトバンクのビジョンファンドが宅配ロボットのスタートアップ、ニューロに約1000億円を出資すると発表した。創業者のふたりはグーグルの自動運転部門から転じた人だ。同社の米アリゾナ州フェニックス郊外での無人車による宅配事業の様子がよくわかる。ちなみに自動運転は、人身事故を避けてデータを積み重ねるために、配送車が今一番ホットだ。「激化する自動運転デリバリーサービス競争(WEDGE)」も参考になる。
■ロシアがネット鎖国に? サイバー攻撃対策の一環で (BBC)
ロシアはかなりのサイバー攻撃の実績があり、そのエスカレートを警戒する欧米から締め出されることをロシア自身が懸念して自国のネット網を崩れないようしたのがこの記事で紹介している新法の動きだ。足元の動きだけで言えばロシア側の防衛策ともいえるのだが、すでに中国が国外と切り離されたネット網を築いており、ネット圏での「ブロック化」の動きととらえると厄介だ。
■コラム:スタバ創業者の米大統領選出馬、なぜ歓迎すべきか (ロイター)
スタバ創業者のシュルツ氏は2大政党以外からの米大統領選挙への出馬が取りざたされている。出れば反トランプ票が割れてしまうため、民主党や反トランプ勢力から警戒されている。結果的に出馬はないように思えるが、シュルツ氏の経営の軌跡からなぜ、いま彼が求められるのかを分析したこの記事は、いまの米国の政治情勢を知る上ではひとつのヒントになりそうだ。
ZOZO社長、ツィッター休止でも八方ふさがり【今週の4本】 |
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公開日:
(IT/メディア)
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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