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蓮舫氏「台湾が自信があるのは、政権交代があるからだ」

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【蓮舫民進党代表インタビュー・動画(インタビューの一部)付き】「安倍首相には思いを感じない」

公開日: 2016/10/11 (政治)

撮影:ニュースソクラ 撮影:ニュースソクラ

 9月半ばに民進党代表に就任したばかりの蓮舫参院議員がニュースソクラのインタビューに応じた。政権交代の選択肢があることが大切とし、持論の「(民進党を)選んでもらえる政党」にすると語った。その中身は「人を大切にする政党にする」と蓮舫色を打ち出した。(聞き手は、ジャーナリスト、北岡和義)  



 ――選んでもらえる政党を掲げているが、どう実現していくのか。

 選挙の応援で全国を回ると、やはり批判型の演説が多い。私は2年位前から政権批判はやめている。昨年の予算委では地方創成に関し、安倍首相、当時の石破担当相と選択肢を示して討論した。批判から提案へは(国民に)刺さっている。対案を持っていることを聞いてもらえるようにしたい。

 ――民進党らしさとは何か。

 人を大切にする党であり、保守でも革新でもなく、幅広い中道だ。働いている人が当たり前に報われる社会、結婚したい人が結婚を自由に選択できる社会、子供を産みたい人が迷うことなく産めるようにする。そうすることで分厚い中間層ができ、いままで満たされていなかったものから、納税に見合ったサービスが返ってくることを実感できる国をつくりたい。おそらく自民党はかつての成功に味をしめて、人口ボーナスのなかで日本が成熟国にいたる過程のままに(政策を)追い求めている。

 ――いまの政治の問題点は。

 一番の問題は国民に選択肢がないこと。消去法的に安倍政権を支持するしかできない不幸がある。それをもたらしている民進党の弱体化、限りなく透明に近い存在感しかないことを変えたい。

 ――岡田前代表を「つまらない男」と評して物議を醸した。蓮舫代表に代わって、何が変わるのか。  

   私は最初の選挙も岡田代表の下で立候補し、郵政解散の選挙後に代表を降りるときの背中もみてきた。代表代行として学ばせていただいたこともいっぱいある。基本的に岡田路線は踏襲している。しかし、人が替われば空気も含め変わる。発信力や注目度にも違いがでてくる。明るくなったと言う人が多い。

 ――60年安保で国会前に出かけた世代としては、安倍首相の歴史観には違和感があるが。

 世代の違いや憲法観の違いで、平和主義を踏みにじっていいとは思わない。時代が変わり、戦後世代が増えて戦争をリアルに知らない人が増えている。空気のように抱きしめていた平和というものの重さを、憲法を考えるときに重視するのが、政治家の役割だと思っている。安倍さんが保守における本流といわれることには何か違うなあと感じている。

 ――憲法9条を守ると明言しているが、平和観、戦争観を聞かせてほしい。

 (日本人である)母は戦争をおぼろげに覚えている世代。日本の祖母は亡くなったが、小さいころに天皇陛下の番組を正座して見ているのを見て(私は)育った。
 (台湾人の)父方でいうと、祖父、祖母とも(戦前は)日本人だったのが日本から解放されたが、国民党が来て、戒厳令を出した。長い長い、それこそ白色テロがあったり、私も夏休みには父が仕事をしている台湾に行ったが、街に出ることができず、ずっとホテルのプールにいるという体験もした。(父が私の台湾籍を残していたのは)そういう時代を経て、いろいろ考えたのだろうといまとなっては推察するのだが、そうした激動の時代を生きた父方の歴史を見たり、中国の台頭のなかで、ロシアによるクルミア(併合)とか、不確かなことがいま続いている。そのなかで、歴史に学ぶことしかないというのが私は平和主義だと思う。  

  ――台湾は自信を持つようになってきている。不安定ななかで、台湾の血をひく蓮舫さんは(日本にとって)大事な存在だと思うが。

 (のけぞりながら笑って)北岡さんらしいですね・・・。 台湾が自信を持ってきたのは、この数年のこと。それが確たるものになったのは2度目の政権交代を果たしたから。国民党が下野して、民進党政権になりながら、スキャンダルで下野し、8年たって政権復帰した。政治が選択できる強さがあり、それは民主主義の原点だ。
 一方、日本政治の脆弱さ。一方向に動くと戻れない日本。過去の事例も含め危機感を感じた。本来なら岡田さんにリーダーを続けてほしかった気持ちもある。でも、誰かが変えないと、民進党の存在価値を高めていかないと、選択肢のない日本に後戻りできない道を進ませてはならないと思っている。

  ――二重国籍は両方もっていることは(多様性を認めやすいから)価値があることだと思うが。

 おそらく日本は時間軸がゆっくりしている。これを早めるべきだという急進的な考え方は、実はもっとも(日本に)合わない。私が国会議員に選ばれ、LGBTが当たり前に議論できる。20年前には考えられなかった事象が起こっている。

 ――党の人事を聞きたい。友達を登用しているとの声があるが。

  端的に言って適材適所。勝てる組織にしたいだけだ。

 ――幹事長になった野田氏は、安定感はあるが派手さはないが。
 
  私が派手だから。慎重になったら私の良さは消える。支えてくださる方々は仕事師、プロを選んだ。

 ――安倍首相をどう思う。

  (一瞬考えてから)思いが感じられない。小泉さんの郵政改革のときのような熱が感じられない。それがあると、野党は越えるのは難しいが、(安倍首相には)それがない。 私たちも護憲ではない。時代に沿う条文の改正はあってもいいと思うが、憲法を丸ごと変える草案を出すというのには、違和感がある。

北岡 和義 (ジャーナリスト)

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北岡 和義(ジャーナリスト)
1941年岐阜県生まれ。南山大学文学部卒。読売新聞社入社。千葉支局記者、北海道支社編集部記者を経て、衆議院議員横路孝弘(前衆議院議長)第一秘書。74年フリー・ジャーナリスト。1979年渡米。在米邦字紙編集部長。ジャパン・アメリカ・テレビジョン(JATV)設立、代表取締役社長。2006年帰国、日本大学国際関係学部特任教授。日本ペンクラブ理事。著書に『べらんめえ委員長』、『ドキュメント選挙戦』、『13人目の目撃者』、『海外から1票を!在外投票運動の航跡』、『政治家の人間力』など。
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