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小池知事は参院選に? 不出馬なら国民民主党とは「弱者連合」で終わるか

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【都政を考える】小池知事と玉木代表が15日に会談

公開日: 2021/12/17 (政治)

Reuters Reuters

澤 章 (都政ウォッチャー)

 やっぱりと言うべきか、小池知事が国政復帰に向けた動きを開始した。12月15日、小池都知事は都庁に国民民主党・玉木代表を招いて会談、その内容は、オミクロン株への対応と行政のデジタル化についての意見交換であり、選挙の話は出なかったと説明されたが、これを真に受ける者は皆無だろう。

 今後、国会議員と都議会議員の勉強会を行うというのだから、早くも来年の参院選をにらんだ合従連合が始まったとみるべきである。

▽国政にご執心

 それにしても、小池知事はどっちを向いて仕事をしているのか不可解である。11月30日、令和3年第4回都議会定例会の冒頭、小池知事は所信表明をこう高らかに結んだ。「持続可能な都市を実現するサステナブル・リカバリーを成し遂げ、明日への希望に満ちた東京を築き上げる決意であります」。当然、1か月間の入院・療養を経た小池知事は残りの任期2年半を都政に専念するものと、都民の誰もが受け止めたはずである。

 ところが、本心は都政にあらず、国政関与の政治的なパフォーマンスに余念がなかったのだ。都議会の会期中に国政政党の党首とわざわざ会談を行う意味を、はたして都民は理解できるだろうか。

▽なぜファーストの会は時間切れだったのか

 国政と言えば、10月の衆院選でのドタバタが記憶に新しい。小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が国政政党「ファーストの会」を立ち上げ候補者擁立に動いたものの、時間切れで間に合わなかったあの一件である。

 その際、小池知事は自らの関与を否定していたが、今回の小池・玉木会談の事実とをつなげて考えると、結局、裏で差配していたのが誰かは一目瞭然である。

 また、「ファーストの会」が衆院選に間に合わなかったのは、単に都ファ荒木代表の不手際というだけでなく、入院直前の小池知事の体調が思いのほか芳しくなく、政党立ち上げに必要な様々な調整に自ら関与できなかったためとの推測も成り立つのではないだろうか。

 とにかく、「ファーストの会」以降の一連の動きが小池知事主導の下に進められてきたと捉えるのが自然である。

▽参院選がラストチャンス?

 そこで問題となるのは、小池知事自身が参院選に出馬するかどうかである。4年前の「希望の党」騒動では、最後まで小池待望論があったものの、小池知事は重い腰を上げなかった。政治に「もし」はないが、あの時、小池知事が立候補していれば、希望の党の命運は大きく変わっていた可能性が大きい。

 小池知事自身、このトラウマをどう克服するのか、とても興味深いところだ。今度こそ出るのか。あるいは都知事の立場に留まって国政に関与しようとするのか。いずれにしても、政治家・小池百合子にとって、来年の参院選はラストチャンスと言っても過言ではない。参院選の前後、小池知事は70歳の誕生日を迎える。

 2期目の都知事も任期4年の折り返し地点に達する。その頃には、新型コロナも一定の落ち着きを見せているだろう。

 条件はそろっているのだ。一発勝負に打って出てもおかしくはない。というより、小池知事が出馬する・しないでは、小池・玉木連合のインパクトに雲泥の差が出かねない。正直に申し上げて、小池知事が不出馬では、二人の連携は所詮、弱者連合に過ぎなくなってしまうだろう。

 そうしないためには、小池知事自身の決断が不可欠である。さあ、小池知事はどうする、興味津々である。
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澤 章(都政ウォッチャー)
1958年、長崎生まれ。一橋大学経済学部卒、1986年、東京都庁入都。総務局人事部人事課長、知事本局計画調整部長、中央卸売市場次長、選挙管理委員会事務局長などを歴任。(公)東京都環境公社前理事長。2020年3月に『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)を上梓。著書に『軍艦防波堤へ』(栄光出版社)、『ワン・ディケイド・ボーイ』(パレードブックス)、最新作に「ハダカの東京都庁」(文藝春秋)、「自治体係長のきほん 係長スイッチ」(公職研)。
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