• tw
  • mail

カテゴリー

 ニュースカテゴリー

  • TOP
  • 独自記事
  • コロナ
  • 統一教会
  • 政治
  • ワールド
  • マーケット
  • ビジネス
  • IT/メディア
  • ソサエティ
  • 気象/科学
  • スポーツ/芸術
  • ニュース一覧

にわかに小池知事「重病・辞任」説

あとで読む

【都政を考える】決算委員会も欠席し3週間の不在、参院選へ布石?

公開日: 2021/11/15 (政治)

Reuters Reuters

澤 章 (都政ウォッチャー)

 小池知事が公衆の前から姿を消して、すでに3週間近くが経つ。過労を理由に6月下旬に続いて入院したのが10月27日である。以来、小池知事の時計はぴたりと止まったままだ。 あれほどメディアへの露出と自らの情報発信にこだわっていた知事らしからぬ奇異な振る舞いである。

▽公明党要請の決算特別委員会への出席も見送り

 小池知事の入院と自宅静養期間中、都庁では「知事と区市町村長との意見交換会」がビデオ会議方式で実施されていた。だが、小池知事は退院後一度も顔を見せていない。司会進行の全てを副知事に任せっきりであった。

 リモートにより参加しようと思えばいくらでもできたはずだ。「みなさん、お騒がせしました」と元気な顔をモニター越しに見せてもよさそうなものである。だが、それすら行っていない。あれほどテレワークを推奨していた小池知事にしては不可解だ。

 加えて、11月12日に始まった決算特別委員会にも小池知事は出席していない。従来、決算特別委員会には知事は出席せず、各局長を中心に質疑が行われてきた。ところが小池知事になってから、公明党が決算の重要性を理由に知事の出席を強く求め、これに応える形で知事の出席が実現していた。

 こうした経緯から、決算特別委員会に小池知事が出席するかどうかが注目されていたのだが、知事の欠席は週明けの15日も続いている。しかも欠席理由は具体的にはされていない。退院直後であればまだしも、すでに病院から自宅に移って2週間近くが経過しているにもかかわらず、である。謎が多い。

▽急浮上する小池知事「重病」説

 一向に姿を見せない小池知事に都庁内からも都議会からも不安と憶測が出始めている。そんな矢先、急浮上してきたのが小池知事「重病」説である。入院と自宅療養の甲斐もなく再び入院を要する病状だというのだ。しかも、年内に辞任するとの尾ひれまで付いている。

 確かに、私のところにも日曜の晩から月曜の朝にかけて、いくつかのメディアから事の真偽を問う連絡が入った。現役の都庁幹部職員に探りを入れてみたが、「いたって静かな月曜です。小池知事がいないせいもあるのでしょうが、コロナも何もなかったような静けさ」との返事が返ってきた。都庁は今、嵐の前の静けさなのかもしれない。

▽病気で同情を買って再起を期す

 ここで言う「重病」には2種類ある。ひとつは、本当に再入院が必要なほど病状が悪化し、自宅静養中もリモート会議に出席できないほどだった場合である。もうひとつは、病気からは既に回復しているが、あえて復帰の時期を先延ばしにして世間の反応を見定めている場合である。

 いずれの場合も、病気の真相は外からは簡単には判別できないため、どちらであっても病気を理由に世論の同情を一定程度買うことが可能である。「病気であれば仕方がない」との流れを作り出し、いったん身を引き来年の参院選に備えるという選択肢は十分に考えられる。本当に病気が重いのであれば、今後半年間の療養期間を得ることができる。

 つまり、5年前に崖から飛び降りて都知事選にチャレンジしたように、今度は逆に都知事の座からあえて飛び降り、再起を期す作戦である。

 だが、そんな小池知事の自分本位な行動の裏で、都民は完全に置いてけぼりを喰っている。この3週間、過労入院・自宅静養の一点張りで、具体的な説明はいっさい聞かされていないのだ。

 小池知事は、今どこで何をしているのか、健康状態はどうなのか、公務に耐えられる状況なのか。都民が知りたいことに小池知事は一切口をつぐんだままである。重病説・再入院説、年内辞任説が現実味を帯びてきている。
続報リクエストマイリストに追加

以下の記事がお勧めです

  • 【都政を考える】 小池都知事が唐突な副知事交代、都政専念をアピール?

  • 【都政を考える】菅総理の退任 小池知事は蚊帳の外

  • 澤 章のバックナンバー

  • 中露共同声明に明確に違反 ベラルーシへの核配備

  • 石炭火力が突出する日本 アンモニア混焼唱え笑いものに

  • 米国金融不安 背景に商業不動産向け貸し出し

  • 渋沢と福沢 身分制度、男女差別への憎悪で一致

  • プロフィール
  • 最近の投稿
avator
澤 章(都政ウォッチャー)
1958年、長崎生まれ。一橋大学経済学部卒、1986年、東京都庁入都。総務局人事部人事課長、知事本局計画調整部長、中央卸売市場次長、選挙管理委員会事務局長などを歴任。(公)東京都環境公社前理事長。2020年3月に『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)を上梓。著書に『軍艦防波堤へ』(栄光出版社)、『ワン・ディケイド・ボーイ』(パレードブックス)、最新作に「ハダカの東京都庁」(文藝春秋)、「自治体係長のきほん 係長スイッチ」(公職研)。
avator
澤 章(都政ウォッチャー) の 最新の記事(全て見る)
  • 【都政を考える】2024年都知事選へ、知事と自民のさや当て始まる -- 2022年12月15日
  • 次の一手は2年後の都知事選 -- 2022年7月10日
  • 【都政を考える】お母さんといっしょ選挙でも小池マジック不発 -- 2022年7月3日
Tweet
LINEで送る

メニュー

    文字サイズ:

  • 小
  • 中
  • 大
ソクラとは 編集長プロフィール 利用案内 著作権について FAQ 利用規約 プライバシーポリシー 特定商取引法に基づく表示 メーキングソクラ お問い合わせ お知らせ一覧 コラムニストプロフィール

    文字サイズ:

  • 小
  • 中
  • 大
  • 一覧表示を切替
  • ソクラとは
  • 編集長プロフィール
  • 利用案内
  • 著作権について
  • メーキングソクラ
  • お知らせ一覧
  • FAQ
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー
  • 特定商取引法に基づく表示
  • お問い合わせ
  • コラムニストプロフィール

Copyright © News Socra, Ltd. All rights reserved