鳩山氏は米ロは新冷戦という状態に陥る中で、ロシアが併合したクリミアを訪問して「国賊」とすら言われた。日中関係は尖閣列島の問題もあってぎくしゃくしているが、中国主導のアジアインフラ投資銀行の顧問に就任し、日本の参加を呼び掛けてもいる。いわば「異端」の行動もとっていることへの思いと、元首相ゆえに見える世界観を聞いた。
一回目は北方領土問題。
鳩山氏の発言要旨は以下のとおり。
①先月、北京でイワノフ元ロシア外相と2人で朝食をとったが、「ロシアではナショナリズムが勃興しており、2島返還ですら容易ではない」と話していた。
②しかし、支持率の高い安倍、プーチンの間でなければ領土問題は解決できない。進展に期待している。
③早急に結果を求めてはだめだ。経済交流を通じて時間をかけて相互信頼を積み重ねる必要がある。
聞き手は北岡和義氏

次回は12日(月)に掲載開始します