ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)=見出しをクリックするとその記事に飛びます
■エマニュエル・トッド「外出再開せよ。高齢者を救うために若者を犠牲にすることはできない」 (クーリエ)
仏人口学者トッドがやっと新型コロナについて口を開いた。グローバリゼーションの否定は変わらずだが、フランスの発症者数の多い地域からコロナ問題の本質をついているのは秀逸。世代間の問題としてコロナを捉えているのも新鮮だ。
■コロナを前にしたインテリの自己矛盾 (山形浩生、Cakes)
山形節炸裂で小気味がいい。ダイジェストするのは僭越なので抜き書きする。『専門家不信、科学不信、医療不信を嘆いて見せるのは、ぼくは滑稽だと思う』『「医療従事者のみなさんに感謝のツイートを」とか「ゴミ袋に感謝の絵を描きましょう」とかいうクソの役にも立たないバカにした連帯の押し売りをしている人々は、5年後にそういう人々の待遇がどうだろうと、気にもかけないだろう』
■バフェット氏、航空株すべて売却 「世界は変わる」(日経電子版)
バフェット氏率いる会社型ファンドが、 米大手航空4社の株をすべて売却した。同氏は「外出制限が人々の行動に与える影響は分からない。3~4年後に、昨年までのように飛行機に乗るようになるのか見通せない」と語り、世界が元に戻らないと想定している。
■御厨貴氏(東京大学名誉教授)に、全国の知事の評価・東日本編 (文春オンライン) 西日本編はこちら
教授自身が言っているが、いまほど地方自治体が国に影響力を持ったことはない。
その目で知事を採点した教授の見立ては興味深い。一部にでてきた「新型コロナは吉村大阪府知事を首相に押し上げるか?」(JBPRESS)との見方も興味深く、このコラムもご紹介。吉村効果で維新の支持率は立憲民主を上回った。
トッド「外出自粛は世代間不公平」と語る コロナ後初めて登場 |
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【編集長のイチオシ】トッド/山形浩生/バフェット/御厨貴教授
公開日:
(ソサエティ)
トッド氏
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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