ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■【佐藤優徹底分析】日露首脳会談は「北方領土解散→衆参ダブル選挙」の引き金になる (ビジネスインサイダー)
安倍首相が北方領土問題で「2島先行返還」による平和条約の締結に舵を切った。この考えを支持する佐藤優氏による解説記事は、元来、ロシアは北方領土では歯舞、色丹の2島を上回る返還など考えていないと説く。そのうえで、2島返還論で、来年のダブル選挙になると予想する。平和条約の意味などにも触れている。ロシアが2島なら返還するのかも確信が持てないが、問題に詳しい識者の分析は参考になる。
■EUと合意も、議会承認までは市場も不安定に (東洋経済)
穏健なEUからの離脱案でEUと合意したメイ首相。EUとの関税同盟を抜け脱したら、北アイルランドとアイルランドの国境を厳密に管理する必要があるが、いまさらそれをするのは政治的な反対勢力もあって困難なことを説明してくれる記事だ。だが、倒閣の動きは保守党内で広がっている。議会承認の期限である1月まで攻防は続くが、承認されなかったら、市場の大混乱は避けられないだろう。
■RIZAP、70億円の最終赤字 拡大路線を転換 (日経)
Rizapから三顧の礼で迎えられたカルビー前社長の松本氏がRIZAPのCOOを外れ、不吉に感じていたら一気に赤字に転落した。M&Aで黒字を作り上げていく手法に松本氏がストップをかけた結果。決算発表では瀬戸社長ととも松本氏も同席し、二人の間の不協和音を消そうとした。松本氏がCOOを外れても代表取締役では残っているからだが、他の幹部と松本氏の確執は残っている。
■娘が慕う父親は、9年間にわたり「レンタル」した他人だった (クーリエ)
米ニューヨーカー誌が日本での家族レンタルビジネスを追った渾身のリポートの六回目。不登校になった娘を助けたいシングルマザーが父親をレンタルする。それで娘は復帰するが、レンタルであることは9年たっても知らない。小説のなかでの話ではないので、驚いたが、小説だったらそんな都合よくいかないだろうと思ったことだろう。これが現実だといわれると、人間とは何かから考え直したくなる。