ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)=見出しをクリックするとその記事に飛びます
■新型コロナ、致死率は0.2%未満か? シリコンバレーで抗体検査(MITテクノロジーレビュー)
この記事は本当によく読まれた。実際の感染者はシリコンバレーでは確認されている数の50倍はいた。致死率はここまで低いことになる。いかに抗体検査で感染の実態を知ることが、対策を立てるうえで大切かわかる。ちなみにその後発表されたニューヨーク州の抗体検査では「NY州の感染者、実際は10倍超? 抗体検査、暫定推計」(朝日)、クオモ知事は致死率は0,5%と暫定的に数字を示した。やはりインフルエンザよりちょっとこわいぐらいの感染症とみるべきなのだろうか。
■医療の現場から②(note)
四谷3丁目というネームのブロガー記事。匿名な点が気になったが、割り引いて読んでもリアリティが高く、蓋然性が高いので掲載した。あまりに悲惨な医療現場の悲鳴が書き込まれている。反響はすごかった。
■「無症状や初期、高齢者が放出するウイルス量は高い」 日本感染症学会で識者が指摘(MEDIANTALK)
新型ウイルスの特徴はひとつには無症状者が非常に多いこと。SARSはほとんどの人で発症した。だから感染も広がりやすい。その無症状者の方がウイルス量が多いのも特徴だろう、そうしたウイルスの癖をとらえ、対応策を編み出してほしいものだ。
■3つの変数でわかる私たちがとるべき対策 (東洋経済)
再生産数(感染率)とは一人の感染者が何人にうつすかの数値。いわば感染力を示すもので、これが高ければ接触機会はより削減しないと感染拡大は防げない。数理モデルから集団感染の考え方と絡めて仕組みを説明してくれる必読の記事。西浦教授がなぜ7割の接触機会削減ではだめ、8割は必要と唱えたかは、実はこの再生産数の推定を都よりも高めに置いているからだ。考え方の枠組みがわかる。
新型コロナの致死率はわずかに0.2-0.5% 米国の抗体検査で判明 |
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【編集長のイチオシ】致死率/医療現場/無症状患者/再生産数
米国の医療現場=Reuters
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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