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「正直まったく似ていない」

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五輪エンブレムのデザイナー 佐野氏の会見(詳報)

公開日: 2015/08/05 (スポーツ/芸術)

五輪エンブレムについて会見する佐野研二郎氏=5日午前、共同通信社 五輪エンブレムについて会見する佐野研二郎氏=5日午前、共同通信社

ニュースソクラ編集部

東京オリンピックのエンブレムで模倣疑惑が出ているアートディレクター佐野研二郎氏が5日会見を行った。以下は、冒頭20分間の佐野氏の発言全文と主な質疑応答です。

 東京オリンピック、パラリンピックのエンブレムについて、盗用ではないかというご指摘をベルギーのデザイナーの方から受けた件について、大変驚いておりますが、まったくの事実無根です。 この場でわたくしがご説明するのは、作成したこのエンブレムに込めた思いと具体的なデザインのディテールに関することです。

 まず始めに誓って申し上げますけれども、今回の東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムは、アートディレクター・デザイナーとして、これまでの知識や経験を集大成して考案し仕上げた私のキャリアの集大成ともいえる作品だと思っております。

 自分の生きている時代に、母国日本でのオリンピック、パラリンピックの開催が決定し、一人のデザイナーとして大会エンブレムを制作するチャンスを得たことは、大変光栄に思いました。

 大いなる情熱をもって、このチャンスに挑み、ブラッシュアップを何度も繰り返して、世界に類のないエンブレムができたと完成時に、わたくし自身確信しました。

 力を出し切って、真にオリジナルなものができたからこそ、自信をもって世の中に送り出せるような作品になったのだと思います。

(エンブレムが書かれたボードを取り出す)

 まず、こちらのボードを見ていただきたいと思うのですけれどもエンブレムを制作するときに、ある一つの覚悟を見つけたいと思って、いろんな方向性を試しました。その中の一つとして、東京のTであるアルファベットの「T」に注目しました。
 
 で、いくつか欧文書体というのはあるのですけども、そのなかで「Didot」という書体と「Bodoni」という書体があり、これは広く世界で使用されているのですが、この書体は、非常にしなやかさと、力強さが両立している書体だと思いまして、このニュアンスを生かすことができないかとというところから発想が始まりました。

 亀倉雄策さんが1964年の東京オリンピックの時に作られた大きい日の丸というものをイメージさせるものになるのじゃないかと思いまして。

 単純に「T」という書体と「円」という書体を組み合わせた書体ができるのではないかと思いました。そこで作ったロゴが今回のこの東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムになります。

 ちょっと図解で示しますと、正方形を9分割してこの真ん中の黒いラインは、オリンピックのロゴと対比したような形で黒の帯をとっております。この赤い丸なのですけど、鼓動をちょっとイメージしたような形で左上に置かせていただいています。この円とオリンピックの円が同じライン上に置かれるような形で配置していて、この羽の部分はこの円の大きい円の前の部分を使っているものです。で、右下にこの部分を反転したものを使っております。

 イコールをモチーフとした、パラリンピックのエンブレムは、オリンピックのエンブレムと二つ組み合わせたときに、完成する、対になっているということを意識してデザインしたもので、並べて比べていただけるとお分かりいただけると思います。

(新しいパネルを取りだす)

 こちらが、二つのロゴをアウトライン上にしたものなのですが、これで見ていただけると分かるように、この二つのデザインは全く同じになっております。二つのオリンピック・パラリンピックは同等であるということを証明したかったといのと、同時に対になって発表するものですので、このようなデザインになっていて、オリンピックはこの部分が黒になり、パラリンピックは、この両サイドが黒になるといった感じで、基本的に両方のデザインの骨格は同じデザイン設計にしています。

 また、今回の東京2020のエンブレムについては、これでお終いということではなくて、「展開」ということ一つの重要な要素として考えています。それは、「変化」「進化」するロゴということです。このエンブレム発表会のプレゼンテーション映像でご覧になった方もいらっしゃると思いますが、今一度ご覧いただきたいと思います。

~ プレゼンテーション映像が流れる ~

 
 このように形を変え、文字になったり、パターンになったりする展開が可能になっているデザインになっています。2020年までにこのエンブレムを起点に、さまざまな形に展開していく、今までになかったアイデンティティになっていると思います。

 この東京2020の書体なのですが、今回のエンブレムのために「東京2020」という書体を作成して使用しております。
 
 今の映像で表したように、これはエンブレムのデザインを使用しているのですが、A~Zまたは、数字の0~9を表しているのですが、それで東京2020の文字を構築しなおすと、このようになったりとかしています。要するに、今回だけのエンブレムにしないで、どんどん展開できるように作成したデザインになっております。

<以下質疑応答>

――佐野氏自身似ているという認識はあるのか?

 要素は、同じものはあるのですけども、デザインに対する考え方がまったく違うと思っていて、正直まったく似ていないと思いました。

――模倣ではないかという質問に対して

 リエージュ劇場は、「T」と「Lに重きを置いていると思うのですね、ただこちらの方は、9分割して作っているので、比較していただければわかると思うのですけでも、真ん中の大きい垂直の帯と、端っこについているこうゆうもののこういった接点が、きちんとくっついていると。向こうの方は、それが離れているので多分「T」と「L」だけで作られていると思うのですね、こちらはすべて図形として作図しているので、そもそも僕も見てないので、模倣ではないですよね。 デザインの考え方も違うので、おのずとデザインも変わってきている。背景の色とか、そういったものも違いますし。

――デザインに関して、まったく似ていないということだったが、具体的に話してほしい

 エンブレムはシンプルでなければならない。アルファベットを主軸にして作ると、どうしても類似してくるものは出てきます。今回は、繊細さと力強さをキープした上で、どう展開するかを大きなテーマとしました。

――「似ている」という認識は日本でも話題になっているが、オリジナリティーの面で問題があったのでは?

 オリジナリティーという面では、すごく考えて作っていますので、何ら遜色ないと思っています。これが似ているかどうかにしても、一部分を取り出せば似ているというのはあると思いますが、全体を見ていただければ。それ(模倣)は全くない。オリンピックとパラリンピックのロゴが対で作られているので、それ(独自性)は全く問題ないと思っています。
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