ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップした)記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■ゲノム編集技術「クリスパー」が可能にした、危険なトレンド (現代ビジネス)
素人が2万円でゲノム編集(遺伝子操作)ができる「CRISPR」というソフトが買えるようになったという。ジェラシックパークならまだいいが、人間が免疫のない細菌ができたらどうなるのだろうか。と思っていたら、ゲノム編集技術「CRISPR」は、もう古い? すでに研究は「次世代」へと向かっている (WIRED)とう記事が今年2月にでていた。恐ろしい。
■アルゴリズムは私たちの思考をハッキングしているのか? (TechCrunch)
アルゴリズムは個人が持っている好き嫌いを数値化にそれに寄り添おうとする。それによって人は深く考えずに感性にフィットするものに今まで以上に簡単に接することができる。記事は言う、「オンラインショッピングはあふれる選択肢の中を進んでいくための簡単な方法を提供している。私たちは改めて考える必要がない。ただ、アルゴリズムが最善のやり方を知っていると仮定して操作しているだけだ。私たちは本当に理解しているわけではない」。アルゴリズムの罠に陥っていないか。オンラインショップでの買い物のとどまらないのだから。
■コラム:中国ウイグル族を苦しめる現代版「悪夢の監視社会」 (ロイター)
ウイグル族は中央アジアの国々に散在する人も含め1000万人で民族してはかなり大きいが、中国では少数民族であり、強い弾圧を受けていることは知られている。だが、どのように監視されているかを伝える記事は少ない。これは人権問題であるが、最先端監視社会としてみるとわかりやすい。”観客2万人から容疑者拘束” 中国の顔認識システムが話題(NHK)や仰天 中国の顔認証システム「天網」は数秒間で20億人を識別!|1日に39人の手配犯を逮捕する方法とは(CJ)も参考に。
■世界最大の防衛演習からわかるサイバー脅威の実態(JBPRESS、フォーサイト)
電子立国を掲げる人口130万人のエストニアの首都タリン。私も訪れたことがあるが、中世の建物が見事に残る古都だが、そこにNATO(北大西洋条約機構)のCCDCOE(サイバー防衛協力研究機構)がある。記事はCCDCOEが実施しているサイバー防衛演習の紹介が主眼だが、事務局長が語るサイバー防衛の意味を紹介したい。「重要なインフラや銀行システム、交通制御システム、港、空港は標的です。しかし1970、80年代に設置されたシステムで運営されています。当時はサイバーセキュリティの優先度は低かった。脆弱です」また、こうも言う。「プログラムコードで戦闘機が離陸できなくできるのです」
今週の4本 素人が使えるゲノム編集ソフトが現れた |
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【編集長のイチオシ】ゲノム編集/アルゴリズム/中国の監視/サイバー攻撃
Reuters
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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