ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長がの土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■ファーウェイが開発した5G半導体、製造可能なのか? (JBPress)
米国政府によるファーウェイへの厳しい対応は日に日に苛烈さを増している。ファーウェイ側はめげずに5Gに対応した半導体を発表した。けっこう優れものらしく、ファーウェイの技術力の高さを示す事例だが、半導体に関しては右にでる者がいないライター、湯之上さんが制裁で台湾企業がファーウェイの半導体を作らないかもしれないと指摘する。経済のブロック化がひたひたと進んでいる。
■あるブレーキメーカーの経営危機が示す、日本の自動車産業の暗い未来 (現代ビジネス)
曙ブレーキの事業再生ADRによる再生を分析した記事。優良企業と思われていた同社が巨額借り入れで首が回らなくなってのいたことや、日本の自動車にとってはドル箱だったはずの北米市場で躓いた点などから、部品メーカーの先行きに不安を感じさせる内容だ。曙ブレーキの躓きを特殊とみるべきではないのだろう。
■「GAFAの天敵」欧州女性委員、鉄道版エアバス構想認めず (日経ビジネス)
欧州委員会は独シーメンスと仏アルストムの鉄道事業の統合を独占禁止法の観点から認めなかった。阻止を担ったデンマーク出身の委員(閣僚に相当)のベステアー女史の横顔を紹介しているので、ちょっと読んでおく価値がある。米IT企業たたきでも先頭に立っている人だ。破談は英国の日立の鉄道事業にも響く。破談観測の段階の記事だが、 英EU離脱・原発凍結で日立「鉄道」はどうなる? 欧州2強統合に破談観測(東洋経済)が参考になる。
■焦点:アルゼンチンの中国軍「宇宙基地」、民事利用は本当か( ロイター)
アルゼンチンの山奥にいつのまにか中国の巨大アンテナができていた。民間利用に限るとされているが、限りなく中国人民解放軍の基地である可能性があるという。中国の施設というだけで疑心暗鬼になるのは不健全だが、やはりここまで来ているのかという感じはぬぐえない。
ファーウェイにまた難題、台湾企業が半導体を製造しない |
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【編集長のイチオシ】ファーウェイ/曙ブレーキ/欧鉄道車両の統合阻止/中国の宇宙基地
Reuters
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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