ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■焦点:ほころぶ「北欧福祉モデル」、デンマーク選挙の争点に (ロイター)
高福祉・高負担社会の北欧型モデル。福祉の削減で緊縮路線をとった自由党が6月5日の総選挙で敗れ、福祉拡大を掲げた社民党が勝利した。4年ぶりの政権交代となる。デンマーク総選挙、中道左派陣営が勝利 政権交代へ(ロイター)。
「ほころぶ北欧福祉モデル」は選挙前に出された記事で、国民が政府を信じず、民間医療保険への加入が進んでいるなどの事実を伝えている。社民政権が成立しそうで、いったんデンマークは福祉中心に財政拡大に進むのだろう。高負担に耐えられるか。赤字国債発行に痛みはないか、まさに実験が始まる。
北欧は距離的には遠いが親日という意味で近い。革新機構を辞めたベンチャーキャピタリストの金子氏が北欧ファンドを作る。なぜいま北欧ベンチャーに投資か。「シリコンバレーでもう戦えない」日本企業の進むべき道(ビジネスインサイダー)。北欧の小国エストニアが、『電子国家』になるまで。デジタル化の担当者「ここまで20年以上かかった」 (ハフポスト)も高福祉の北欧モデルとは別次元の話だが、面白い。
■“クラウドペイ”でQRコード決済共通化への動きが加速。アリペイ、ウィーチャットペイ、LINE Payなど最大手5社が参画 (ピピッとチョイス)
QRペイの比較メディアの記事。自社サイトへの誘導記事なのだが、内容は日経と大差ない。QRペイの合従連衡が毎日のように起こっている。日中合作というのは大きな動き。ちょっと前のニュースだが振り返りたい。
■Googleマップの神アプデが上陸! 劣化事件から2ヶ月、めちゃくちゃ有能になってます (buzzFeed)
劣化が表面化したのが3月だったのだが、新機能がバンバンついているらしい。地図会社との提携解消で独自開発を素早く載せやすくなったという。
■未曽有の危機迫る世界、解決策は6か国の歴史にあり (JBpress)
出版本すべてがベストセラーといわれる生理学者ジャレド・ダイヤモンドの新著「UPHEAVEL」(激動)の紹介。国家的な危機から脱出した6つの例からヒントを見出そうとしている。そのひとつとして日本の明治維新も取り上げている。教授の問題意識は米国の政治の混迷にあるらしく、「米国を破壊するのは中国でもメキシコでもない。米国人だ」と述べているという。