ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)=見出しをクリックするとその記事に飛びます
■「東京は手遅れに近い、検査抑制の限界を認めよ」WHO事務局長側近の医師が警鐘 (ダイヤモンドオンライン)
WHO事務局長の上級顧問の渋谷医師(英キングズカレッジロンドン教授)へのインタビュー。自粛ベースではダメ、ロックダウン(都市封鎖)するしかないと断定している。欧米が社会的隔離策をとりながら成功せず、ロックダウンに追い込まれたのを近くてみていた専門家だけに傾聴に値する。
■人工呼吸器、患者急増でも増産阻む「高い壁」 (東洋経済オンライン)
重症者が増え続けるなら、人工呼吸器は大量に必要になるが、この記事はその調達が容易でないことを淡々と伝えてくれる。この2ヶ月、緊急事態にまったく備えていなかったことは明らかだ。
■「コロナ後の世界」は来るか? (Newsweek)
「コロナ後」の世界を展望して話題になったユヴァル・ノア・ハラリの論考を、鈴木謙介・関西学院大学准教授が取り上げ、ハラリの「全体主義的監視か市民の権限強化か」二者択一的な発想を批判している。国家に対する「民間」「市民」の力量は、ハラリが考えるほど弱いものではない、という考えで、現実を素直に見れば、鈴木氏の結論に至るように思えた。
記事で原典扱いしているハラリ氏の記事は日経(有料記事で途中まで)だが2週前にこの欄で紹介した記事はこちら。
■新型コロナウイルスの猛威を予見? 15年前にオンラインゲームで起きた「パンデミック事件」の教訓 (Wired)
15年前にはやっていたオンラインロールプレーイングゲーム「ワールドオブワークラフト」で起こった感染の顛末を記事にしたもの。今回の新型コロナ騒ぎを示唆するところがあって、つい話したくなる内容だ。
「もはやロックダウンしかない」とWHO日本人幹部 |
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【編集長のイチオシ】東京は手遅れ/人工呼吸器/ハラリを批判/パンデミック事件
東京=Reuters
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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