今週の4本 スーパー無人化の先駆け? 自動支払いカートが好評 |
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【編集長のイチオシ】自動支払いカート/コバルト/アマゾン/中国の知財戦略
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(IT/メディア)
■700台のカメラを設置して、スーパーの「トライアル」は何を分析しているのか (ITメディア)
カートにレジ機能をつけたスマートレジカート(レジを通らず帰れる、すでに4割が利用)を導入したり、店内に700台のカメラを設置したり。スーパー「トライアル」の「無人化」「データ化」戦略が進んでいる。日本版アマゾンGOか。カメラ情報で客の流れを分析し、レイアウトを変えているという。記事にはないが、万引き防止もあるのかもしれない。
■コバルト金属が引き起こす20年ぶりの配線大改革 (PCウォッチ)
半導体の微細化にともない、配線につかわれる銅やタングステンでは電気抵抗が大きくなり、ロスが急増する。そこで配線にコバルトが使われ始めているという。20年前にアルミから銅、タングステンに変わったそうで、20年ぶりの大変革になるという。すでにコバルトの価格高騰が始まっているが、採掘地は内戦が続くコンゴに集中。子供が採掘に使われる、武装集団の資金源になるなど、 邪悪なコストを伴うコバルトは消える運命に? 「新しいバッテリー」が社会を救う(WIRED)面があるという。コバルトはEV用の電池への使用もされており、こちらは使わない技術の開発も始まっているという。資源としてのコバルトについてコバルト、リチウム・・・資源不足の事実と誤解(NEWSWITCH)がうまくまとまっている。
■アマゾンが張り巡らす"毒蜘蛛の巣"の恐怖 (プレジデントオンライン)
見出しはアマゾンの野望を批判しているようにみえるが、記事は実質的に礼賛している。だが、米国のEC(電子商取引)の新規増加分の6割はアマゾンがとっているという統計もあり、その動きは昔よく言った「ガリバー」である。なんでも新規のものはいったん傘下に収めているという「蜘蛛の巣」効果はその通りで、警戒するにしろ、取引するにしろ、その「考え方」は無視できないものがあるだろう。アマゾンに載っている購買者レビューが作られた評判だと指摘している アマゾンに広がる不正レビュー、その売買システムを暴く(BUZZFEED)はアマゾン版の「フェークニュース」問題を暴いたもので、ネットでより横行しやすい不正とどう向き合うかの問題として必読だ。
■対中制裁では解消しない、中国・知財強国の怖さ (日経ビジネス)
中国のハイテク覇権への戦略的な動きを、特許などの面から警鐘を鳴らしている。トランプの貿易戦争の破壊性は別次元だが、中国とのハイテク覇権への警戒心が背景にあることは間違いないだろう。