ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■コラム:中国ファーウェイ、欧州携帯大手に愛されるべき理由 (ロイター)
米中交渉は中国が妥協し、いったん小休止となりそうな気配だが、その米中間にしこりとなりそうなのが、ファーウェイ問題だ。標的にされるだけの強さの秘密を改めて解いている。叩かれてもサバイブするのかもと思わせるものがある。
■深層レポート「麻生太郎が政治の表舞台から去る日」( 現代ビジネス)
麻生財務相が地元・福岡での知事選と参院地方区での擁立劇で、その権力基盤を失いつつある状況が浮かび上がる記事だ。麻生がメンツをかけて知事選の自派候補の公認を安倍に迫る場面に、麻生の衰退が見える。記事はやや麻生に厳しすぎるきらいはあるが、麻生の弱体化は安倍政権の弱体化にもつながるので看過できない。記事には記述がないが、背景には麻生と菅の対立が見え隠れする。また、政界には、安倍と菅の距離が開き始めていることも示しているとの見方もある。
■【独占】Tinder CEO「1年で売り上げ倍増の理由と日本市場での勝算」 (ビジネスインサイダー)
デーティングアプリとして日本最大手がこのTinderだとはうかつにも知らなかった。そのCEOへのインタビュー。CEOはただの出会い系アプリではなく、カルチャーを伝えているという。そこを信じられるかどうかも含め、記事を通じて特徴を知っておくのはよいことだろう。
■強化と成長、中国のネット検閲ビジネス最新事情(Globe+)
検閲が常態化している中国では、検閲にひっかからないかをチェックする検閲ビジネスが生まれているという。空席の椅子を反体制派の象徴とするなど検閲逃れの手法と、それをいぶりだす方法の実態を描いているのがおもしろい。
米中に刺さったとげ、ファーウェイが欧州で支持されるわけ【今週の4本】 |
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【編集長のイチオシ】華為/麻生/デートアプリ/中国の検閲ビジネス
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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