ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップした)記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■加熱式たばこiQOSに喫煙データ収集機能 (ロイター)
ホルダーと呼ばれる小さなパイプのようなものに、ヒートスティックというたばこのようなものを差し込んで吸わせるのが加熱式たばこ。煙がでないほか、たばこでNより害が少ないと宣伝している。そのホルダーに電子チップが埋め込まれていて、一日何回吸っているかなどの「喫煙」データをたばこ会社が収集できるのだという。「きょうはまだiQOSを使っていませんね。紙巻たばこに戻ってしまったのではないですか」と連絡が入ることもあるという。発売元のフィリップモリスはマーケティングには使っていないというが、信じられるだろうか。IOTのひとつの在り方をみせてくれる。
■Facebook「衛星インターネット事業」に本格参入か? (ビジネスインサイダー)
地上の通信網がいまさら引きにくいアフリカなどの途上国でもインターネット網を整備しようとの衛星ネットビジネス。その事業を申請したPointViewTech社にフェースブックが出資しているらしいという話。ソフトバンクなど衛星ネットはいろんなところが乗り出しているのでそれほど珍しい話ではないが、高速通信が可能で設備費が節約できる可能性があるE帯を使うとしている点はこの記事の読み応え感を大きくしてくれる。フェースブックに関しては『フェイスブックの人工知能は、Instagramの投稿とハッシュタグで賢くなる』(wired)も気になる記事だ。
■スルガ銀行「謝罪会見」で明かされなかった重大なこと (現代ビジネス)
金融事件の第一人者ともいえる伊藤博敏さんが半年以上もフォローしてきた「かぼちゃの馬車」問題の全体像を見せてくれる。ついに組織犯罪の様相を呈しているが、スルガの経営問題が浮上するのは時間の問題だ。スルガの積極経営を推奨してきた当局の姿勢も問われかねない。スルガ問題はまだまだ続きそうだ。
■官邸官僚の研究1 首相補佐官の正体(文春オンライン)
首相補佐官 和泉洋人氏を研究した森功氏の渾身の記事。月刊文春の5月号からの転載だが、まだ読んでいないかたはお見逃しなく。全貌をつかんでいるとは言えないかもしれないが、和泉氏のキャラと役割を垣間見ることはできる。