ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)=見出しをクリックするとその記事に飛びます
■米国政府の支援でTSMCがアリゾナに約1.3兆円規模の先進的半導体工場を建設 =5月15日(TechCrunch)
半導体製造工場を米国内に置きたいという米政府の安全保障政策の一環。先行した11日の「米政府が先進的半導体工場の国内建設に向けインテルやTSMCと協議か(TechCrunch)」という記事では、サムソン、インテルにも米国内への立地を求めている。昔、軍艦や鉄砲を作るため「鉄は国家」と言われたが、いまや「半導体は国家」という戦略だ。
仮想敵は中国であり、中国と紛争になっても軍事・経済の両面で困らないようにとの布石だ。現時点では、中国への脅しだが、工場ができてしまえば、「開戦」もありえるのだろうか。中国はTSMCを排除に動くのか取り込むのか、注目。経産省も、同様の発想で産業安全保障を組み立てている。「日本が大手半導体メーカーの米インテル・台TSMCを国内誘致へ(ダイヤモンド)」
■「医系技官」が狂わせた日本の「新型コロナ」対策(上) (フォーサイト)
誰もが感じていた厚労省、とりわけ医系技官問題に踏み込んだコラム。一貫して厚労省の対策、とりわけ専門家会議とクラスター対策班に強い批判を繰り広げてきた医師で医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏のコラム。彼の発言は大半あたっていた。ニュースソクラのライター舛添さんの東大でのお弟子さんらしい。(下)はこちら
■ロックダウンが解除された中国・武漢では、人々が「ヘルスコード」で管理される“新たな日常”が始まった (Wired)
外出禁止が解除された武漢だが、いまだ相当に窮屈な生活を余儀なくされている。これが明日の日本だとしたら、外食産業は壊滅的ということになる。
■日本のコロナ死亡者が欧米より少ない理由、高齢者施設クラスターの実態 (ダイヤモンド)
日本、韓国、シンガポールなど、アジアの国々はコロナの死者数が欧米に比べて格段に少ない。BCG接種説、集団免疫獲得説、コロナウイルスの種別違い説などがあるが、このコラムは日本では病院以外の高齢者施設が少なく、病院が高齢者施設の代わりをしているという。死者が多い米国では、高齢者施設での死者が約7000人にのぼり、 全体の5分の1を占める。
米国が半導体を安全保障の対象に TSMCを米国内に誘致 |
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【編集長のイチオシ】TSMC/医系技官/武漢での管理/介護崩壊
Reuters
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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