安全保障関連法案に反対するデモや集会をめぐっては、マスコミの間で取り上げ方に差があった。
その温度差を象徴するような記事が9月17日、毎日新聞に掲載された。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が9月12、13両日に実施した合同世論調査を批判する記事だ。産経新聞が「安保法案に反対する集会やデモに参加したことがあるか」を尋ねた質問に「ある」が「3・4%にとどまった」と書いたことに対し、「3.4%という小さな数値を根拠に『デモに参加しているのはごく少数の人たちであり、共産党などの野党の動員にすぎない』というイメージを強引に導き出した。とても世論調査分析とは呼べない」と指弾したのだ。
これに対し、産経新聞は1日、「毎日新聞が、安保法成立が気に入らないのはよく分かる。連日のように安保関連法案反対のデモを取り上げ、世の中の大半が法案に反対かのような記事を大々的に書いてきたのだから、安保法成立が秒読み段階となり、よほど無力感が漂い、悔しかったのだろう」などとする反論を展開した。
産経世論調査:安保法案反対デモの評価をゆがめるな(毎日新聞)
毎日新聞世論調査室長の“ご指摘”に反論する そちらこそ安保法案反対デモを過大評価しすぎではないか?(産経新聞)