ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)=見出しをクリックするとその記事に飛びます
■一枚岩ではないウクライナのロシア感情 西部と東部ではなぜこんなに違うのか(新潮)
ロシア人にとってウクライナの首都キエフは日本人にとっての京都のようなところなど両国の歴史的関係がたどれる。さらに、近年の地域ごとの歴史の違いを知るには外務省のロシアスクールの重鎮ながら鈴木宗男事件の余波で外務省を罷免された東郷和彦氏の「ウクライナ問題が抱える困難の本質と日本の役割~ロシアの軍事侵攻で事態が急転」(WebRonza)が詳しい。軍事行動は非難されて当然だが、米国のイラク侵攻も同じこと。紛争地域への深い理解がなければ、紛争を回避する外交力もありえないだろう。
■ウクライナ危機でサプライチェーン混乱、現地工場の操業停止相次ぐ(ブルンバーグ)
この記事はウクライナ経済の混乱についてだが、これに経済制裁の影響がさらに重なる。ソ連崩壊の足音がするなか、日米が天安門事件の中国制裁に実は腰が引けていたことを思い出す。
■首相にすり寄る玉木氏「異例の予算案賛成」で波紋(東洋経済)
国民民主党の予算案賛成が政界に波紋を投げている。与党支持者のなかには感情的に怒りを表す人もいるが、衆院選の結果をみれば自民寄り野党をめざすのはわかっていたことではないか。むしろ、維新を出し抜いた行動だった点や、この動きを支持する連合 さらにその裏にトヨタ自動車がいるのが気になる。
■「ヒラリー錯乱症候群」のかつてない惨状(CNN)
ヒラリー症候群というより、トランプ支持者たちの相変わらずのフェーク情報の異常さがまた顕在化している。アフガンに続き、ウクライナでバイデン政権への支持がさらに低迷しそうで、トランプの台頭が懸念される。
日本人はウクライナを知らない ロシア人にとってキエフは京都 |
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公開日:
(ワールド)
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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