ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■アングル:米中間選挙、民主党は下院を奪還できるか (ロイター)
世界を揺さぶっているトランプ大統領の今後を決めるのは11月6日の米中間選挙。勝敗を分ける下院選は夏までは共和党優位とみられていたが、いまは民主党優位との見方が米国では支配的。そのポイントをデータでまとめた本記事は必見だ。ただし、民主が下院で勝っても外交ではトランプ大統領を縛れないので、むしろ強硬策にでかねないリスクもはらんでいる。一時的にはかえって混乱を招く可能性もある。
■ノーベル賞・本庶佑氏と小野薬品「がん薬物治療革命」までの苦闘15年 (ダイヤモンド)
がん治療の革命といわれるオプジーボが生まれるまでの経緯をたどった記事。資金も技術もなかった小野薬品に本庶教授が自ら米国のベンチャーをみつけてきてつないだという。2018年ノーベル賞:基礎研究~がんの新治療確立までの足跡をたどる(ヤフー)も参考になる。ただし、免疫療法は魔法ではないので詐欺が横行しないよう高いリテラシーは必要だ。
■半導体技術を無料のオープンソース化する「FOSSi」に対抗すべくArmは技術財産を一部制約つきで開放 (Gigazine)
リナックスに象徴されるようにソフトの世界ではオープンソース化は一般化しているがそれが半導体チップの世界にも広がり始めている。半導体の盟主のひとつArm社も開放に動き出したという記事だが、制約付きで使い勝手は悪いようだ。オープンソース化の流れをつかむには4月に掲載されていた記事 チップ設計の「オープンソース化」が、ハードウェア開発に革新をもたらす (Wired)がわかりやすい。
■羽田空港 新飛行ルート 日米の調整難航で運用できないおそれ(NHK)
米軍が横田基地の空域の航空ルートを拒否したという。日本の空で日本の民間機が飛べない空域がいかに大きいか、は「知らなきゃよかった…日本の空は「実はアメリカのもの」だった」(現代ビジネス)に詳しい。
今週の4本 ノーベル賞・本庶氏のそこまでやるか |
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【編集長のイチオシ】米中間選挙/本庶氏と小野薬品/半導体オープン化/東京の空は米軍支配
公開日:
(ワールド)
文化勲章授与式で本庶氏(左端)=PD
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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