ニュースソクラがキュレーション(ソクラでピックアップ)した記事のなかから、編集長の土屋がスタッフとともに改めて読んでおきたい記事をピックアップしました。週末に目を通していただき、未来を見通すヒントになればと願っております。(ニュースソクラ編集長、土屋直也)
■ゴーン氏が逮捕前に語っていた「2022年のルノーと日産と私」(文春オンライン)
ゴーン逮捕直後からクーデター説を訴えていたフリージャーナリストの井上氏が今年4月に実施した、逮捕前のゴーン前日産会長へのインタビュー記事だ。このときは3社の合意がなければ経営統合へは進まないと語っていた。ルノーCEOの続投を認めさせるのと引き換えにすでに仏政府とは日産・ルノーの経営統合で密約を結んでいたとされる時期のインタビューだが、日産の意向を尊重すると言い続けていた。任期の2022年以降も続投したい考えをにじませていた以外には新味ははいが、ゴーン前会長の立場が透けて見える点がおもしろい。
■COP24開幕、気候変動で「世界は岐路に立っている」(BBC)
今週開かれていたCOP24に関する事前の記事。パリ協定は2020年にスタートの予定だが、数百ページに及ぶ実施ルール書は数お千か所が決まっていないのだという。もっとも重要な途上国の排出削減のための先進国からの資金援助の方式もはっきりしていない。米国が脱退することも大変な問題だが、実は実施できるかどうかもわからない状況であることが記事からわかる。
■QRコード決済の普及に向けた課題とは? (ITmedia)
キャッシュレスの本命がQRコード決済であるのはほぼ間違いがないだろう。日本での取り組みの状況などをまとめてくれたのがこの記事だ。中国で現金を受け取らないところまで進んだQRペイがどのように日本で普及するのか。覇者は誰かを考えるうえで大切な情報を提供してくれる。筆者が銀行系が有力とするのは、必ずしも賛成できないが。
■脳インプラントでタブレット端末を操作する未来 (Gizmodo)
写真をみるとちょっと不気味だが、脳波の測定だけでタブレット端末をいじってアマゾンで買い物をしたり、ピアノでベートーベンを奏でることもできるとは驚いた。サプライズ感は半端ではない。ぜひ、一読を。
今週の4本 ゴーンが逮捕前インタビューで語った日産・ルノー関係 |
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【編集長のイチオシ】逮捕前のゴーン/ルールが決まらない気候温暖化対策/QRペイ/脳インプラントで端末操作
公開日:
(ワールド)
Reuters
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土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設
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