中東やアフリカから押し寄せる難民が、欧州を大きく揺さぶっている。ドイツは今年だけで、75万人の難民申請を見込んでいる。例年にない膨大な数の難民への対応をめぐって、欧州連合(EU)内に深刻な亀裂が生まれている。
そんな中、シリア難民の3歳の男の子の遺体がトルコの海岸に打ち上げられた写真が欧州に波紋を広げた。地中海を渡って欧州を目指して、途中で命を失う難民が多く、男の子が悲劇の象徴として取り上げられているのだ。
フランスのオランド大統領は3日、EU全域で「難民受け入れを割り当てる恒久的で義務的なメカニズム」について、ドイツのメルケル首相と合意したと語った。
【欧州の難民問題をめぐる記事】
溺死写真の男の子の名前が判明 シリアの家族に何が起こっていたのか(ハフィントンポスト)
難民受け入れ義務で仏独が合意、幼児溺死写真の反響広がる(ロイター)
EUを揺るがす「難民」問題〜次々流れ着く溺死体、冷蔵車内で71人窒息死も(現代ビジネス)
難民受け入れをめぐって東西に分裂するEU(日経ビジネス)
EU内の難民10万人、加盟国で公平に受け入れを=トゥスク大統領(ロイター)
ハンガリー首相 難民流入で国境管理強化の方針(NHK)