韓国国防省報道官が9日、北朝鮮が7日に地対空ミサイル2発を、黄海側に向けて発射していたと発表しました。カーター米国防長官が日本に続き、9日から韓国を訪問しているのに合わせ、米韓両国をけん制する狙いがあったと報じられています。
北朝鮮のミサイルをめぐっては、米国を中心に危機感が高まっています。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のゴートニー司令官は7日の記者会見で、北朝鮮が米本土に向け、小型化核弾頭を搭載することのできる移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)をすでに実戦配備しているとの見方を示しました。また、米ジョンズ・ホプキンズ大の米韓研究所は同日、北朝鮮が弾道ミサイルを1000基を保有しているとの分析を発表しています。
こうした北朝鮮の脅威に対して、米国は弾道弾ミサイルを迎撃するTHAADミサイル(終末高々度防衛ミサイル)システムの韓国配備を検討しており、今回のカーター国防長官の訪韓中にも話し合われる見通しです。韓国紙はカーター氏が帰国の途につくまでの間に、北朝鮮によるミサイル発射が再度行われる危険性に触れています。
この間の経緯を伝える記事などを以下にまとめました。